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青の時間 ハルキ文庫
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青の時間 ハルキ文庫

薄井ゆうじ(著者)

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青の時間 ハルキ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所
発売年月日 2001/01/15
JAN 9784894568167

青の時間

¥770

商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

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2021/05/11

頭の中をかき回されるような小説だった。 つい、読んじゃうけどね。 そして、最後にはなかなか悩まされてしまう事がおき、しかもそれはありふれた問いかけではなく、みたこともないような内容でした。 結果とにかくおすすめです!

Posted by ブクログ

2021/01/07

誰がどの人で、どの人が誰なのか、自分までも誰なのか分からなくなるような混沌とした世界に呑まれ、混乱の渦に巻き込まれていく感覚が面白かった。 「ひとは複数の人格から一つを選び取っているだけだ。ひとは皮膚の内側の小宇宙に無数の人格を持っている」 このフレーズがこの作品の主題なんじ...

誰がどの人で、どの人が誰なのか、自分までも誰なのか分からなくなるような混沌とした世界に呑まれ、混乱の渦に巻き込まれていく感覚が面白かった。 「ひとは複数の人格から一つを選び取っているだけだ。ひとは皮膚の内側の小宇宙に無数の人格を持っている」 このフレーズがこの作品の主題なんじゃないかと思う。 一見小説内だけの不思議な話に思えるが、実は誰にでも当てはまる普遍的な大事なことを問いかけている作品。

Posted by ブクログ

2016/01/30

中学のとき通っていた塾の、現国のテキストか模試の問題文として出てきたのが、この作品と出会ったきっかけだった。 当時はさして興味を持たなかったのに、時が経つにつれ、「あれは何て小説だったかな?」と気になって気になって… 転校するときに別れが辛くなるから友達をつくらないと決めた少年が...

中学のとき通っていた塾の、現国のテキストか模試の問題文として出てきたのが、この作品と出会ったきっかけだった。 当時はさして興味を持たなかったのに、時が経つにつれ、「あれは何て小説だったかな?」と気になって気になって… 転校するときに別れが辛くなるから友達をつくらないと決めた少年が、ある兄妹と友達になって手品を見せる話~という風に記憶していたので、そこからキーワードを拾って検索して(いやー、便利な時代だw)、ようやく見つけた。 生きていればいろんなことがあって、そういうことと折り合いをつけながら、それでも人は日常に流されて生きているものだと思うけど、〝彼〟は違う。 よく、女性のことを「夢見る少女のまま大人になった」みたいな表現をすることがあると思うけど、〝彼〟はまさしく「少年のまま大人になった」ような人だなという印象を受けた。 みんな、そんな〝彼〟を心配している(あるいは惹かれているのか、依存のようにも見える)のに、〝彼〟の方はそんなのはおかまいなしといった風で、誰にも心を掴ませない。 世界的マジシャン・ブルーの日本初公演にして最後のマジックで、実はスタッフまで騙していた~というところには心底驚いた。 そうして〝彼〟を捜すことにした、岩崎満,奈奈,三島沙菜江――だけど捜す相手は三者とも違っているところに、その人となりが表れているようで興味深かった。 でも本当に、どこ行っちゃったのよ?と言いたくなるけれど、そこまでが〝彼〟のマジックだったと言われれば、確かに〝彼〟らしい気もする。 スタッフや協力してくれた大勢の人々を含め、〝彼〟以外の誰もこの完璧なマジックの真相に辿りつくことはできないんじゃないだろうか?それとも、まだ見ぬ未来にその答えは待っているのかな。 その鮮やかな手のうちは、決して誰にも明かさない。けれど本当は、すべての人がその答えを持っている…かもしれない。 この1冊を通して、そんな一つのマジックを見せられた気分になった。 …でも正直、中学生の読解力を試す文章にしては難しすぎると思うよ!?(今読んでも難しいって思うのに、当時の私はどうやって問題解いたんだろう?笑)

Posted by ブクログ

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