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黄昏に眠る秋 ハヤカワ・ミステリ1846
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2011/04/09 |
| JAN | 9784150018467 |
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黄昏に眠る秋
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商品レビュー
4
29件のお客様レビュー
「黄昏に眠る秋」(ヨハン・テオリン : 三角和代 訳)をよんだ。 北欧ミステリってやつはどうしてこんなにも凍えるような読み心地なんだよ。 忽然と姿を消した少年の母親と祖父の物語。 最後の最後に突きつけられる驚くべき真実に私は言葉を失ったけど。 これ著者のデビュー長編だそうだ...
「黄昏に眠る秋」(ヨハン・テオリン : 三角和代 訳)をよんだ。 北欧ミステリってやつはどうしてこんなにも凍えるような読み心地なんだよ。 忽然と姿を消した少年の母親と祖父の物語。 最後の最後に突きつけられる驚くべき真実に私は言葉を失ったけど。 これ著者のデビュー長編だそうだ。 完成度高すぎる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
スウェーデンの作家、ヨハン・テオリンのエーランド島四部作の第一作。秋からスタートして夏まで。10年以上ぶりに再読。 20年以上前にいなくなった息子のことを受け止めれず、父や姉との仲もギクシャクするユリア。何もかもがうまくいかなくなっていた頃、父イェロフから、息子のサンダルが郵送されてきたことを聞き… 息子がいなくなった事実を受け止めきれない母ユリア、孫の失踪の謎を探る祖父イェロフ、その二人の視点と、数十年前に死んだはずのある男の軌跡が描かれる。 どちらかというと文芸寄りのミステリか。舞台となるエーランド島の情景が良く、一方でそこまで起承転結がはっきりしているわけではないため、冗長に感じる人もいるかなぁと。再読だったので展開も覚えてはいたが、個人的にはこの丁寧な描写が好き。 次は冬。四部作最後の夏まで一気に駆け抜けたい。
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四季シリーズの最後「夏に凍える舟」を読んだらとてもよかったので、改めて第1作の「黄昏に眠る秋」を読む。1年前に50ページ位でやめてしまっていたのがうそのようにずんずん読み進む。シリーズ最後の「夏に凍える舟」でイェロフ爺さんに親しみを覚えたので、老人ホームや別荘、ボートハウスが身近...
四季シリーズの最後「夏に凍える舟」を読んだらとてもよかったので、改めて第1作の「黄昏に眠る秋」を読む。1年前に50ページ位でやめてしまっていたのがうそのようにずんずん読み進む。シリーズ最後の「夏に凍える舟」でイェロフ爺さんに親しみを覚えたので、老人ホームや別荘、ボートハウスが身近に感じたのかも。 前回はイェロフ爺さんと娘ユリアの関係がどうもなじめなかったのだが、今回はそんなことはなく、幼い息子が行方不明になってずっとそこから立ち直れないユリア、どうか何らかの道筋を、と願いながら読んでいったのだが・・ 1972年9月、ユリアの幼い息子イェンスは霧の中、家から散歩に出てずっと行方不明のまま。20数年が経ち、イェロフのもとにイェンスのサンダルが送られてきた。そこでイェロフとユリアは心当たりの人物を訪ねて回る。当日、イェロフはいつもよりボート小屋で作業を長くしていた、ユリアの母は居眠りしてしまった、そしてユリアは本土へ出かけていた、と間が悪いことが重なった、その思いでユリアとイェロフの関係はずっと冷えている。そのユリアの心情が丁寧に語られる。 ・・が、しかし。最後は、えっ? この人が? と思う着地。これは思いもよらなかった。自分のなかで決着をつけたかにみえたユリア、これからどうなるんだろう。 物語は過去と現在が交互に語られる。これは「夏に凍える舟」でも同じで、というかシリーズ最後から読んでしまったので、最初からこの手法だったのだと分かる。島の土地持ちのカント一家とイェロフの家族が主軸。カント一家の息子ニルスの動向がニルス10才の1936年から語られる。このニルス、土地持ちの息子なので、その傲慢さがニルス自身の道を逸らせることになったのか。でもちょっとした間の悪さなのかとも思う。途中1945年の部分もあり、スウェーデンの第二次世界大戦での立ち位置からのエーランド島の出来事と島人ニルスのかかわり、というのが興味深い。 訳文もいい。 「Skumtimmen」(2007)の英訳「Echoes from the Dead」(2008)からの全訳。 2007年発表 2011.4.15発行 図書館
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