エティック国際関係学

奥田宏司, 佐藤誠, 原毅彦, 文京洙【編】

• 販売会社／発売会社: 東信堂
• 発売年月日: 2011/04/07
• JAN: 9784798900513

商品レビュー

2012/01/19

世界各地における国家の復権はナショナリズムのグローバル化でもある。

猪口先生いわく、当事者の一方または双方が国家である点に人間社会における暴力一般から戦争を区別する決定的な違いがあるとしている。戦争とは実に、国家の国家による国家のための武力対立という特徴とする暴力の発現形態である。

国連はこれまでに60以上のPKOを派遣してきた。ただし国連憲章にはPKOに関する記述は一切ない。これは創設当初はPKO活動が国連本来の任務ではなかったからである。

安全保障分野での国際協力は困難が多いから政治性の低い分野（郵便、電話、保健）で実利的な国際機関が設立された。

環境問題はいきなりグローバルなレベルでは現れない。まずはローカルから。
レジームとは国際的には国際関係の所与の範囲において、主体の期待するものが集約される、明瞭なあるいは暗黙の原則、規範、規則および意思決定手続きの集まりとされる。

グローバルガバナンスはグローバルな空間での具体的かつ協力的な問題・解決型の調整に関連している。グローバルガバナンスは単一のモデルや形態ではない。それは変化する環境を絶えず発展させ、それに対応する相互作用型意思決定の幅広いダイナミックな複雑な過程である。