時代を変えた科学者の名言

藤嶋昭【編著】

• 販売会社／発売会社: 東京書籍
• 発売年月日: 2011/04/04
• JAN: 9784487805310

商品レビュー

2019/10/02

古今東西108人の科学者の名言集。
作家や詩人の言葉とは違う、やはり数字に即したセリフが多いなと感じます。
コトバと合わせて、その人の略歴と似顔絵も紹介されているため、コンパクトに理解しやすくなっています。

公式や数式も結構あり、特に詳細な説明がないため、さっぱり理解できませんでした。
読書対象を理系の人にしているのでしょうか。

科学者といえば、名前と共に残るのはその実績で、どんな人生を送ったかなどはほとんど知らなかったので、新鮮でした。

20歳で死去したガロアの「僕にはもう時間がない」と、91歳まで生きたフランク・ロイド・ライトの「長く生きるほど、人生はより美しくなる」という言葉を並べてみると、科学の専門家にも等しく訪れる生と死について考えさせられます。

裏表紙に、著者である東京理科大学学長・藤嶋昭氏のサインと「感動しよう」の文字が、墨で書かれてありました。

2012/08/22

あらゆる書籍から、人の口から、時に風景などからも。

ごうごうと氾濫し続ける言葉の激流の中から、時折魂を得て、舟と化す言葉に出会う事がある。

（ふー、助かった・・・）

と、その舟に乗り込み、安心して眠れる幸せ。

大丈夫なのだ。

決して大きな舟とは言えないが、決して沈まない。

そして、

正しい進路を目指してくれると思うのだ。

おいしいとこどりの名言集ならとっくに多くの人を乗せた舟と化してはいるだろうが、

なかでも…
（この舟に乗りたいっ、この舟じゃなきゃ嫌だっ！）と、思わせる言葉と出会う楽しみがあるのもまた、一興。

私がどきん、としたのはアルベルト・シュバイツァーと、言う人の
（化学系は弱いので、実はこの人の事を良く知らない…。）

『希望ある未来は人の良心のなかだけにある。』

＞人間の内面の世界は非常に神秘的なものであり、相手のポケットに手を突っ込んで調べるように他人の内面をわかろうとしてはいけない。

＞力のあるものほど、無言のまま働き続ける。
　真の道徳は言葉の終わった所から始まる。

ちょっと、この人の事を知りたい、と思った。