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現代の貧困 リベラリズムの日本社会論 岩波現代文庫 学術249
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2011/03/16 |
JAN | 9784006002497 |
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現代の貧困
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著者はリベラリズムを、自己とは異なる他者への開かれた態度を中核的な基本的価値とする立場と解したうえで、このような立場から現代の日本が直面している政治的風土を批判し、天皇制や過労死といった具体的な問題に対しても踏み込んだ考察を展開しています。 とくに具体的な問題に上述のような原則...
著者はリベラリズムを、自己とは異なる他者への開かれた態度を中核的な基本的価値とする立場と解したうえで、このような立場から現代の日本が直面している政治的風土を批判し、天皇制や過労死といった具体的な問題に対しても踏み込んだ考察を展開しています。 とくに具体的な問題に上述のような原則的な立場から一貫した解答を示しているところなどに感銘を受けましたが、啓蒙主義的な「熟議」への期待を語る姿勢には、どうにもついていけないものを感じます。 また、本書ではニコラス・レッシャーらの多元主義を批判的に検討しながら、著者みずからの考える多元主義のアウトラインをえがき出そうとしている箇所にも、疑問がのこります。著者は、「自他の経験基盤の完全な融合と同一化は不可能だとしても、「もし私があなただったら」という反実仮想の涵養が示すように、他者の経験基盤への一部への仮設的同一化を想像力によって遂行することは可能である」と主張していますが、こうした議論は他者の経験を自己の想像力のうちに囲い込んでしまうことになるという問題以前に、他者への「開かれた態度」を超越論的な立場から判定するような議論の構成になっている点に、引っ掛かりをおぼえてしまいます。
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日本の個人は、国家と個人の間にある中間共同体に搾取され、「貧困」に置かれており、それをなんとかするにはどうすれば良いか、というところから、本書の議論は始まっている。 興味深いのは、第2章で個人と企業の関係に焦点が当てられているところ。企業などによる中間共同体が、個人をないがしろに...
日本の個人は、国家と個人の間にある中間共同体に搾取され、「貧困」に置かれており、それをなんとかするにはどうすれば良いか、というところから、本書の議論は始まっている。 興味深いのは、第2章で個人と企業の関係に焦点が当てられているところ。企業などによる中間共同体が、個人をないがしろにし、過労死や過重労働と言った問題を生み出していると指摘され、それを打開するには、個人の確立が必要だと述べられている。 本書は、2001年に書かれているが、時代状況は現在と変わらない。そのことに絶望するが、個人の確立や中間共同体による個人の過剰な搾取を抑制するために、何をすれば良いかということについて考える機会となった。
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140125 中央図書館 グローバリズム、経済成長指向に待ったをかけたい、天皇制を疑えという指向で(なんで天皇制(・・そもそも天皇制という言葉を使う時点で??だが、)が関係あるのか?)、岩波が好みそうなところだが、内容は常識的に思える。 1.関係の貧困:思考停止して長いものに巻か...
140125 中央図書館 グローバリズム、経済成長指向に待ったをかけたい、天皇制を疑えという指向で(なんで天皇制(・・そもそも天皇制という言葉を使う時点で??だが、)が関係あるのか?)、岩波が好みそうなところだが、内容は常識的に思える。 1.関係の貧困:思考停止して長いものに巻かれるうちに、他人やソトとの関係構築能力が鈍磨 2.共同性の貧困:相互扶助や協調ではなく、個人を搾取する中間共同体・・カイシャ 3.合意の貧困:個人が、共同体の意思をつくっていくことに為す術もない状態 ということの指摘は、腑に落ちるところも多く、明晰な分析でもある。
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