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「麻薬」のすべて 講談社現代新書
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「麻薬」のすべて 講談社現代新書

船山信次【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2011/03/19
JAN 9784062880978

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商品レビュー

4

13件のお客様レビュー

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2025/08/31
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※このレビューにはネタバレを含みます

研究者の立場から麻薬について分類解説している本。 マヤ文明や古代中国の本たちに残る 「魔法の飲み物」や「全身麻酔薬」使用されていたものは何だったのか。何から採取されどのように生成され、どんな目的で使われてきたのか。 大麻の合法化の危険性についてなど。 「 史実に目を向けてみると、一一世紀ごろには、ペルシャ(現在のイラン)にハシッシュ服用者の意味を持つ Hashshâshinという暗殺団が組織され、大麻を吸飲しては他民族を攻撃、殺害したという。また、一一世紀末から一三世紀後半に至るまで、キリスト教徒がイスラム教徒討伐のために七回にわたって行なった十字軍遠征の折にも、大麻を吸飲したイスラム教徒兵士が多くのキリスト教徒を残忍に殺したといわれる(植木昭和、一九七四年、一七六頁)。」 —『〈麻薬〉のすべて (講談社現代新書)』船山信次著 https://a.co/hIIarbC 「THCにはヒトに対し、幻覚作用などの社会生活を営む上で何らかの不都合な作用のあることは確かである。また、動物実験ではムリサイドという異常行動を引き起こすこともすでに述べたとおりである。この件に関連しては、ハシッシュが「暗殺」の語源になったことや、他の乱用薬物とは異なり、大麻についてはとくにマリファナパーティが存在するように、服用に際して、雰囲気が大切なようであることも述べた。どうやら、動物でもヒトでも、大麻は服用する際の雰囲気によって、 T H C服用における作用発現の形態が異なる可能性のあることは明らかなようである。」 —『〈麻薬〉のすべて (講談社現代新書)』船山信次著 https://a.co/3czOBBx

Posted by ブクログ

2025/04/18

おもしろかった!しっかり理解してみたかった、モルヒネやコカイン、覚せい剤、大麻などの来歴、人類との歴史、効果など、網羅的に解説されていた。船山さんのちょこっとユーモアの効いた文章のおかげでするっと読了できた!

Posted by ブクログ

2018/08/14

借りたもの。 〈麻薬〉の言葉の定義から効能(依存症について含む)について、発見の歴史や現在の法律での規制なども交えて解説。 理系でなくても、読み物としてわかりやすい(化学式などが言及されていないため)内容。 読み進めてゆくと興味深くてぐいぐい引き込まれる。 一口で〈麻薬〉と言っ...

借りたもの。 〈麻薬〉の言葉の定義から効能(依存症について含む)について、発見の歴史や現在の法律での規制なども交えて解説。 理系でなくても、読み物としてわかりやすい(化学式などが言及されていないため)内容。 読み進めてゆくと興味深くてぐいぐい引き込まれる。 一口で〈麻薬〉と言っても、その定義はあいまいで、時代、地域によっても異なるという。 〈麻薬〉とは絶対悪とは一概にも言えず、毒にも薬にもなるものだった。 結局は、使う人間次第である。 その多くは主に麻酔薬、それ以外に鎮痛剤や下痢止めとして医療に使われていた。 それが近代科学の時代になって成分が解析され、単離・生成されるようになると、社会生活を破綻させてしまう依存症が判明したりと人類の歴史とも密接にかかわっている事例を紹介。 特に、麻薬と戦争の関わりについての言及は興味深い。 植物の人体への効能について言及している、西村佑子『魔女の薬草箱』( https://booklog.jp/item/1/4635810089 )にあった‘どうしてこんなに人間の身体に効く成分ばかりが含まれているのだろうと驚くほかない。まるで人間のために作られてきたかのように思われる。私たち人間はこんなにも自然の恩恵に浴しているのかと不思議でならない。(p.167)’という言葉を思い出さずにはいられない。使い方次第で、脅威であり福音でもある。 本書には下記3つの植物と微生物、そこから派生した薬物について紹介。 ケシと阿片とモルヒネ・ヘロイン コカとコカイン 麦角と覚せい剤 アサと大麻 また、それら植物や微生物由来以外の麻酔効果がなく幻覚剤(ある意味嗜好品状態)でしかない覚せい剤についても。 どれも身体的依存、精神的依存が強く、耐性(摂取量が増えたり)や逆耐性(過剰反応で死に至るケースも!)があるようだ。 デイミアン・トンプソン『依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実』( https://booklog.jp/item/1/4478022925 )ではベトナム戦争での米兵のヘロイン中毒を物理的、心理的、経済的、社会的な「入手しやすさ」を要因としていたが、脳科学的な作用からの要因の方が大きいではないだろうか? この本に克服の過程については言及されていない。 これを読む人は良識のある人だと思う。 良い麻薬なんて存在しない。麻薬はダメ!絶対!!

Posted by ブクログ

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