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出版大崩壊 電子書籍の罠 文春新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2011/03/18 |
JAN | 9784166607983 |
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商品レビュー
3.4
55件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
出版大崩壊 (文春新書) 新書 – 2011/3/17 デジタルは思った以上に儲からない 2013年3月25日記述 光文社で長らく編集者を勤めた山田順さんの本。 2010年ごろ話題になっていた電子書籍への過度な期待を戒める本。 日本ではアメリカ程、電子端末も普及しておらずただ単に出版側の首を自ら締めているだけではないかという指摘はおそらく正しい。 そもそも音楽、ゲーム、映画とデジタル化の進んだ産業では昔ほどの利益を上がることが難しくなっている。 (消費者にとっては得るものが大きいでしょうけど) このままでは本も似たような道をたどることになると。 長年出版社で勤務されていただけあって説得力に富む話しである。 コンテンツを創る側にお金が流れるようにしないと中長期的に見た時に今のようなコンテンツを創る人間がいなくなる危険性もゼロではないのだろう。 実際にアニメを創る現場は疲弊しきっており10年以内に壊滅的になると予測している。 ただ同じプリントメディアでもアメリカと違い日本の新聞はまだまだ発行部数は巨大で急に崩れることは考えにくい。 今後、課金の壁を築けるかどうかは分からないが・・・。 また出版、新聞と給与水準が通常の大企業並になっていくことは避けられない。 これから新聞、出版に入社せんとする若者はよほどの覚悟が必要だろう。 電子端末が100万台以上の普及は最低条件のようだ。 他にも人が一生に読める本の冊数の話しはこれまでに考えたことも計算したこともなかったので興味深かった。時間はやはり有限な資源であると思った。 一週間に一冊とすれば月に四冊、年に四十八冊。 人生80年として、その間に本を読むのを60年として2880冊。 古典を読むべしとか名作を読むことが奨励されるのは一生に読める本に限りがあるからだということでもあるのであろう。 何を読むかではなく何を読まないかがこれまで以上に重要である。
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著者は元・光文社の編集者。もう8年も前の本ですが、あらゆるコンテンツがデジタルに移行することによって、IT系の企業に利益が吸い尽くされ、コンテンツに関わる産業が衰退していくのがよく分かりました。 現状の出版業界はどうなのか気になってきました。
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大手出版社の編集長を勤めた著者が、出版界の将来について述べた本。電子書籍化を主要な題材とし、今後どうあがいても出版界の縮小は免れないことを、論理的にわかりやすく述べている。参考となるところが多く、社会現象を知る上で極めて興味深い内容であった。主要な主張を抜き出す。 「前例がない...
大手出版社の編集長を勤めた著者が、出版界の将来について述べた本。電子書籍化を主要な題材とし、今後どうあがいても出版界の縮小は免れないことを、論理的にわかりやすく述べている。参考となるところが多く、社会現象を知る上で極めて興味深い内容であった。主要な主張を抜き出す。 「前例がないことは判断できない、そういう保守的な体質が出版界にはあった」 「2009年初めの段階で、グーグルはなんと世界中の書籍700万冊をデジタル化してしまった」 「日本の電子出版にはいくつかの「乗りこえられない壁」が存在している。その最大のものが、集団で物事を決めるという、日本独自の意思決定システムである。電機メーカー、通信業者、新聞社、出版社、著作者団体などと、電子書籍をめぐるプレーヤー、利害関係者は多い。なにか新しいことを始めようとすると、業界関係者が集まって、お互いの調整からスタートする。ジェフ・ベゾスやスティーブ・ジョブズは、そんなことはしない。いまのイノベーションの進展スピードを体感すれば、話し合いを重ねて時間を費やすのは命取りになると、彼らは知っている」 「(売上げが落ちているにもかかわらず)新刊書籍もコミックも以前に増して発行点数が増えている。これは、売れなくなった分を数でカバーして売上げを維持していくという後ろ向きの発想で、この発想がさらに衰退を招いている。どんな産業でも、売上げが落ちれば、生産調整に入るが、出版産業は再販売価格維持制度に守られて、逆に自転車操業を加速させたのである」 「中国ではほとんどの雑誌が電子化され、ウェブ上で公開されている。「日本の製作現場より進んでいる」。正直、そう思った」 「2001年には2万店以上あった書店は、2009年には1万5765店と25%近くも減っている。いまや日本一の売上げ書店はアマゾンであり、リアル書店でアマゾンにかなう書店はなくなった」 「(村上龍が電子書籍を独自出版したことについて)既存の日本の出版社はリッチコンテンツをつくる技術もなければ、そうした人材もいない。さらに、既刊作品となると何社かに権利が散らばっているため、その壁を越えられない」 「出版社の人間はみな一流大学を出て、高倍率を勝ち抜いて編集者になっている。だから、偏差値が低く、本など読まない若者がいることも、そうした若者の気持ちもわからない。それで、この分野(ケータイ小説)で失敗を重ねている」 「印税: 電子書籍15%(案) アマゾン70% 紙10% 紙では初版本は一括支払い」 「作品を作る側にお金が入ってこなければ、この世界(電子出版)は素人作家のゴミだらけになってしまう」 「電子出版が進んだアメリカでも、「ミッド・リスト」と呼ばれる中堅作家がセルフパブリッシングで紙以上の収益を稼ぐ例は稀だ」 「自費出版というのは、永遠にクオリティが上がらないことになっている。それは紙の自費出版の世界を見ればわかる。これに追い討ちをかけるのが、情報洪水だ。これまでにグーグルに蓄積された情報は、一人の人間が一生かかっても知ることができないまでに膨れ上がっている」 「人間が一生に読む本の数は、1週間に1冊とすると60年で2880冊である。たったこれだけだから、どうせ読むなら名作や古典、価値ある本を読みたい」 「消費可能情報量の伸びは、この10年間で15倍ほど。ところが、これに対してメディアを通して流される実際の情報量は、なんと410倍にも達している。そのなかには有益な情報もあるが、ほとんどが役に立たないゴミ情報である」 「日本のブログ数はアメリカに次いで多いという。しかし、その90%以上は、日常の取るに足りない話を書き連ねたゴミブログである」 「デジタル化は失業を生み出すシステムである」 「現在は、労働史上初めて、ホワイトカラーがブルーカラーより長時間働く時代である。もっと言えば、所得の多い人が低所得者よりたくさん働いている」
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