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ダーウィン入門 現代進化学への展望 ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2011/03/09 |
JAN | 9784480065971 |
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ダーウィン入門
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商品レビュー
2.9
8件のお客様レビュー
ダーウィンのことが記された本というよりは、 生物の進化について、ダーウィン以前から現代までの歴史が深く記載されています。 もちろん、ダーウィンのこと、進化論のことも知れますが、それらより広い範囲をカバーしている本です。
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著者の斎藤成也氏は、国立遺伝学研究所教授、東京大学大学院教授などを務める遺伝学者。進化に関しては、中立進化論の立場をとっている。 本書は、ダーウィンについて解説した前段と、ダーウィン以降の進化学を解説した後段に大きく分かれる。 前段では、①ダーウィンが生きた19世紀とダーウィンの...
著者の斎藤成也氏は、国立遺伝学研究所教授、東京大学大学院教授などを務める遺伝学者。進化に関しては、中立進化論の立場をとっている。 本書は、ダーウィンについて解説した前段と、ダーウィン以降の進化学を解説した後段に大きく分かれる。 前段では、①ダーウィンが生きた19世紀とダーウィンの生涯、②生物学、特に進化思想がダーウィンの出現までにどこまで進んでいたのか、③『種の起源』を中心に、ダーウィンが明らかにしたこと、提唱した仮説、④ダーウィンが研究した、進化学以外の分野である、珊瑚礁の生成理論、南米の博物学、土壌へのミミズの寄与、蔓脚類の分類、植物の研究など、➄キリスト教との距離を中心としたダーウィンの世界観、が述べられている。 そして、後段では、「現代進化学は、ダーウィンの主張した淘汰進化論ではなく、中立進化論に立脚している」という著者の立場から、⑥20世紀前半に進化学がどのようにダーウィンの考えを受けて発展していったのか、➆ネオ・ダーウィニズムが20世紀後半に、現代進化学の中核的理論である中立進化論にパラダイム転換していった変化、⑧現在でもダーウィンの考え方や視点が生物学の中に脈々と生き続けている状況、が述べられている。 私は、本書を読むまで進化学についての予備知識は殆ど無かったが、本書をきっかけに、現代進化学の議論を僅かながらも調べてみると、学者によって、ネオ・ダーウィニズムや中立進化論についての解釈や主張が異なっているらしく、(中立論の立場をとっていると言われる)著者として最も言いたかったことのひとつは、「中立論の登場は、現代進化学において、進化の新総合説というパラダイムを退場させたという点で、パラダイム転換にあたる。ただしこの大転換は、DNA配列やアミノ酸配列の進化のレベルにとどまっている。ダーウィンが開拓した近代進化学が着目し、現在でも多くの進化生物学研究者が興味を抱く形態などの形質の進化については、パラダイム転換が完全には進んでいない」というセンテンスであるように感じた。 専門外の人間にとって、どの説が現在において有力なのか、或いは、将来正しいことが証明されるのかはわからないが、本書をきっかけに、約150年前にダーウィンが打ち立てた進化学が、現在までに多くのことを明らかにしつつも、未だ解明の途上にあることを知ることができた。 (2011年4月了)
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進化論をざっくり学ぶ目的で読み始めたが......ちょっと難しくて、半分ちょっとで挫折。説明なしに出てくる専門的な術語が多くて厳しかった。 基本的には著者が中立進化派なので、ダーウィンの自然淘汰を批判するスタンスで書いている。にしても中立進化論で出てくる遺伝的浮動ってやつは、いつ...
進化論をざっくり学ぶ目的で読み始めたが......ちょっと難しくて、半分ちょっとで挫折。説明なしに出てくる専門的な術語が多くて厳しかった。 基本的には著者が中立進化派なので、ダーウィンの自然淘汰を批判するスタンスで書いている。にしても中立進化論で出てくる遺伝的浮動ってやつは、いつ聞いてもいまいちわかりにくい。
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