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白 百年文庫68
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白 百年文庫68

梶井基次郎, 中谷孝雄, 北條民雄【著】

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白 百年文庫68

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2011/03/10
JAN 9784591121566

¥770

商品レビュー

3.9

7件のお客様レビュー

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2023/01/21

北條民雄『いのちの初夜』 ハンセン病に罹った作者の私小説的な短編だが、社会と隔離され差別されていた当時の患者達の世界と心情をリアルに写していて重い読後感が残る。36/100

Posted by ブクログ

2020/08/22

白で、死をイメージした小説ばかりだった。 「冬の蠅」 体調がすぐれないわりに、元気に出歩いているではないか。 なんて、つっこみたくなってしまった。 水を打ったような静けさの中、谿と対峙している、その展望の厳しさとその時の心持が「白」なのだろうけれど、この人の日々の生活は「灰色...

白で、死をイメージした小説ばかりだった。 「冬の蠅」 体調がすぐれないわりに、元気に出歩いているではないか。 なんて、つっこみたくなってしまった。 水を打ったような静けさの中、谿と対峙している、その展望の厳しさとその時の心持が「白」なのだろうけれど、この人の日々の生活は「灰色」のように、私には感じた。 「春の絵巻」 石田の不器用さがリアルに描かれている。 経験のなさ、若さがほほえましい。 岡村の死には、あまり共感ができない。 登場した姿が死を予感させたが、その饒舌さからの死は、私にはリアリティがない。 ひどくコンプレックスを持っていた、何かつらい過去があった、ということは感じられるが、ここに描かれている岡村からは、力のようなものを感じる。 そんな人が、亡くなる、という違和感を描きたかったのかな。 「いのちの初夜」 この小説は心に響く。 作者の命を削って書かれた作品なのだろう。 そんなに簡単に死ねるものではない。 死ねないということは、実は生きたいということなのだ。 ライ病は恐ろしかったろう。 コロナなんかよりも、100倍も恐ろしかったろう。 絶望しただろう。 嫌悪しただろう。 人間でなくなった、と思う。 それでも、苦しみ悩み生きている命を強く感じる。 体は朽ちていっても、全力で生き抜こうという決意。 そこにたどり着くまでに、どれほどの絶望を味わったのだろう。 普段は考えないようなことを感じさせられた思いがした。

Posted by ブクログ

2020/02/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三作品とも良かった。 白がテーマのアンソロジーにはどんな作品が集められているのかと思ったけれど、死が近くにあるから生が際立つような、明暗を感じるような作品集だと思った。 『冬の蝿』 よぼよぼしている冬の蝿の様子が目に浮かび、100年くらい前でも蝿は今とそう変わらないんだなと思って少しおもしろかった。 作品の後半、主人公が自分の病気の体に鞭打って歩き続ける場面がとても心に残る。 冬の真っ暗な山道を、誰に言われたわけでもなく自分の意志で歩いて、昼間に自分の部屋にいるときには発散できない感情を爆発させているようにも見えた。 『春の絵巻』 同級生の自死という出来事がありながらも、新しい季節にワクワクし恋に胸をときめかせる若者の姿が印象的だった。 『いのちの初夜』 生と死について考える主人公の心の動きが、美しい文章で真摯に繊細に描かれていた。 ひらがなの「いのち」、命と漢字で書くよりも明るくて希望がある感じがする。この作品の、夜が明けてほのかに希望を感じるような結末とも合っていて、素敵なタイトルだと思った。

Posted by ブクログ

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