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シリンダー世界111 ハヤカワ文庫SF
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シリンダー世界111 ハヤカワ文庫SF

アダム・トロイ・カストロ(著者), 小野田和子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2011/03/01
JAN 9784150118006

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商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

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2018/11/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

#日本SF読者クラブ フィリップ・K・ディック賞受賞作。読んだのは5年くらい前。巨大なシリンダー世界を舞台に、美貌の女探偵が活躍するSFミステリー。シリンダー世界111は、スペースコロニーの超巨大なやつ。<AIソース>は、知的生命体から勝手に独立していったAI群で、「ハイぺリオン」のテクノコアみたいなやつ。SF的な大掛りの舞台だが、設定的には目新しいものはない。それなりに面白いのだが、これらの設定を生かしきってない感がある。一番気になるのは主人公アンドレアの子供の頃の凄絶な体験。ここは私気になります。シリーズの他の作品の邦訳を待ちたい。あと、訳が良くないのか作者の文体のせいなのか、ちょっと読みずらい。

Posted by ブクログ

2017/08/16

人類以外の存在による人工知性集合体「AIソース」が作った長さ10万キロ、直径千キロのシリンダー世界で発生した殺人事件。PKD賞もとっているのになぁ。おもしろそうなのになぁ。 このスケールのSF的驚きと魅力を描く力でリングワールドに遠く及ばず、ミステリーの観点での謎解きもどうなの...

人類以外の存在による人工知性集合体「AIソース」が作った長さ10万キロ、直径千キロのシリンダー世界で発生した殺人事件。PKD賞もとっているのになぁ。おもしろそうなのになぁ。 このスケールのSF的驚きと魅力を描く力でリングワールドに遠く及ばず、ミステリーの観点での謎解きもどうなのよって感じ。う〜ん。久しぶりにつらい。

Posted by ブクログ

2016/02/05

 ある基地で殺人が起こる。中央から到着した捜査官は当事者からとりあえず事情を聞くが、話の最後に第二の殺人が生じていることを告げられる。  ありきたりな演出だが、実に効果的だ。ただし、この作品はSFミステリだから、設定は凝っている。  宇宙空間に建造された円筒形構造物。遠心力で疑...

 ある基地で殺人が起こる。中央から到着した捜査官は当事者からとりあえず事情を聞くが、話の最後に第二の殺人が生じていることを告げられる。  ありきたりな演出だが、実に効果的だ。ただし、この作品はSFミステリだから、設定は凝っている。  宇宙空間に建造された円筒形構造物。遠心力で疑似重力を生む。これならガンダムにも出てきたお馴染みのやつだが、シリンダー世界「111」はそれを一桁大きくしたもので、地表面に当たる円周部分にはかなりの重力が生じて濃厚な毒性大気がよどんでいる。回転軸のまわりに巨大なツタ植物が繁茂し、そこにぶら下がるナマケモノのような原始的な知的生命ウデワタリが住んでいる。殺人はこの「111」の調査団で起こるのである。  宇宙にはホモ・サピエンス(本書ではホモ・サップと略される)のほか数種の知的生命が交流している。その中には遙か古代の知的生命が生み出した人工知性の集合体〈AIソース〉もいる。「111」は〈AIソース〉が生みだしたもので、種々の知的生命の中からホモ・サップが〈外交団〉を出して、「111」の調査をすることになった。  ホモ・サップは無数の星に植民しているが、その政体はどこでも圧政的で、連合は形ばかりそれをとりまとめて、ホモ・サップを代表している。各星では、生まれながらにして負わされた負債を返すため、ホモ・サップ連合の作る〈外交団〉に年季奉公する者たちがいる。「111」の〈外交団〉もそうした合法的奴隷たちが自由を得るために集まった集団である。そこで本書のひとつのテーマ、「人間は誰かの持ち物である」。  「111」の〈外交団〉はこのツタ植物にハンモックのようなものを吊って、居住地を作っている。殺人現場はそこ。対照的な性格の2人の女、片方はハイテクな方法で殺され、もう一方はローテクな方法で殺されている。これらの殺人はWho、How、Why、すべての疑問を突きつけている。  しかし、私はといえば、この設定に興味を覚えたというより、「フィリップ・K・ディック記念賞」受賞というのに食指を動かされた。人間嫌いで、社会に怒りを秘めつつ、どこかで諦観している主人公が、その著しい行動力でもって事件を解決していくという話は、同賞受賞のタケシ・コヴァッチ・シリーズを連想する。  主人公「わたし」アンドレア・コート。〈外交団〉の参事官で殺人事件の捜査を任されて、ハンモック・タウンに赴く。彼女は異星人とホモ・サップが共同生活する実験的な惑星で生まれたが、8歳の時、全住民が突然殺人鬼と化し殺し合いをするという怪事件の生存者である。しかも彼女も8歳にしての殺人者の一員であり、「モンスター」として慎重な観察下に置かれてきた。  この事件が本書で解かれるべきもうひとつの謎である。そして、ウデワタリの生態や「111」の建造目的など、殺人事件の捜査のまわりにさらに大きな謎解きが設えられている。  アンドレアはコヴァッチのような暴力のプロではなく、あろう事か高所恐怖症であって、ハンモック・タウンで恐怖を押し殺しながら活動する。周囲の人物が一癖も二癖もあり、被害者の性格も克明に描かれ、人間的な力学も読みどころのひとつ。

Posted by ブクログ

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