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アストロノート
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 「重力」編集会議 |
発売年月日 | 2006/01/01 |
JAN | 9784903360003 |
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アストロノート
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気になっていたので、図書館で取り寄せて読みました。萩原朔太郎賞を受賞したような「権威」ある詩集が手に入りづらい。いまや、定価の7倍ほどの値段になっているとはどういうことかしら。と思う。というか、どういうことかの答えはとっくに出ていて、日本の現代詩は終わっているのだ。というか、金子...
気になっていたので、図書館で取り寄せて読みました。萩原朔太郎賞を受賞したような「権威」ある詩集が手に入りづらい。いまや、定価の7倍ほどの値段になっているとはどういうことかしら。と思う。というか、どういうことかの答えはとっくに出ていて、日本の現代詩は終わっているのだ。というか、金子みすずの詩みたいな感じでは終わってないのでしょうが、みんながくちづさめる愛唱できる、人生訓を含むような「あたたかい」詩(べつにみすずが嫌いなわけじゃありませんよ)、「荒地」から多和田智満子の詩や吉増剛造の詩に向かって日本の詩は走り出してしまって、最近の若手の詩となると、なにビョーキ、ビョーキの見せ合いなの?アカデミズムに関与している人しか詩ってかけないの?お前のポエジーって、そこに出てくる文学作品の名前やら、神話やら、聖書やら、クラシックやらから文脈を読み取れる人でないと、発生させられないじゃん。みたいなことになってきている。詩人が詩人同士で詩の批評をして、仲間を囲いこんでポエジーを狭めているような気がしてならない。し、だから売れないし、つまんねーもんに金出せないし。詩人も食えないし、誰も目指さないし。みたいなことでもう閉塞。詩を書くんならこれ読んどかないと。みたいな物を読んだ上で詩を書いてしまうから、やっぱり、どんどん日本の現代詩の向かう先は細っている。あ、で、アストロノート。最近読んだ本の中でいちばん言葉がとがっていて、一言に賭ける重みみたいなものが、ありました。ペラペラの言葉がペラペラ並べてあるように見えて、実はそうではなくて、いろんなこと考えて考えて考えた末にあざとくやったり、投げやりになったり、投げたとこ拾いなおしたりして、ジャンクな言葉の中からチカチカ光るポエジーを生み出している。で、こだわっている。装丁やらアキやら、フォントやら値段にも。そして、自虐的。自嘲的。自分と世界を怠惰に呪っている。が、ときに非常に前向きでセンチメンタル。それが、許せる=読める人ならば、この詩を評価するのだろうと思う。
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