ありあまるごちそう 世界が飢えていくメカニズムがわかる

エルヴィンヴァーゲンホーファー, マックスアナス【共著】, 三田順【訳】

• 販売会社／発売会社: 武田ランダムハウスジャパン
• 発売年月日: 2011/02/25
• JAN: 9784270006337

商品レビュー

2017/11/26

食べるものが人を作る。ならば食べるもので人生が変わると言っても大げさではないだろう。
人生を良く生きるには、自分自身の選択に責任を持つ必要がある。しかし、現代は複雑すぎて、自分の選択が自分と世界へどのような影響を与えるかを知るのも簡単ではない。

私が選んだ食べ物は、農場や飼育場から売り場に並ぶまで、携わった人や場所に、私の食べ物となった生き物たちに、世界に、私自身にとって良い選択なのか？
具体的に言うと、私が食べるものの生産に携わった人たちは報酬として適正な金額を受け取っているの？
その生産の過程で、環境を汚染していない？
必要以上に化学薬品で汚染された食べ物ではない？直ちに死んだりはしないとか言うのはよして。
私がお金を払ったものが、誰かの人生や世界や自分の体を破壊したりしないで欲しいんだ。

生き物を相手にしていると、何が起きるか分からない。
けれど世間は理解しない。経営者や消費者は世間知らずで、残酷で、容赦がない。現実を知らずにイメージだけを持っている。
現実を知った時、この世に食べられるものが残っているだろうか。

ボトル入りの炭酸水は、普通の水より長持ちする。
だから突然増えたのか？おいしくないのに。私は炭酸飲めないから買わないけど。

「消費者」とはグローバル化の後半に発明された概念　p．157
「消費者」についてもっと知りたいな。

映画も観たい。

2017/10/22

映画があることは知っていたけれど、図書館でたまたま見つけて手に取った一冊。
いのちを食するということについて考える本だった。美味しい食事の裏側には、色々な事が隠されている。
なんでこんなに安いの？なんで美味しいの？なんで？

私たちはごちそうを食べ過ぎて、感覚が麻痺してしまっているのだと思う。
とても罪深い。

2016/09/28

映画we feed the worldの書籍版。
世界を覆う飽食と飢えを各地の繋がりを丹念に追いつつ可視化していく。
遺伝子組換え食物の(食べ物としてでなく)ビジネスとしての合理的醜悪さ。緑の革命による食料増産が飢えの撲滅に役にたたなかった矛盾。
食肉増産のために光を見ること無く食肉にされる養鶏工場の鶏。(何でフォアグラが駄目で養鶏がOKなのかホント理解出来ない)
ダイエットしたい人にはちょうどいい本、オススメです。