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本当は危ない『論語』 NHK出版新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2011/02/10 |
JAN | 9784140883419 |
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本当は危ない『論語』
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本当は危ない『論語』
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論語の成り立ち、孔子の生涯、日本における論語について書かれている。 副読本に過ぎなかった論語が、江戸時代には、天下を支配するための「漢文の思想の力」として利用されたが、幕府は、論語が革命の起爆剤となりうるため、儒教徒化は規制するという「日本化した水割りの儒教」にとどめた。信長は...
論語の成り立ち、孔子の生涯、日本における論語について書かれている。 副読本に過ぎなかった論語が、江戸時代には、天下を支配するための「漢文の思想の力」として利用されたが、幕府は、論語が革命の起爆剤となりうるため、儒教徒化は規制するという「日本化した水割りの儒教」にとどめた。信長は武力で、秀吉は金の力で天下を支配しようとしたが、思想の力を利用したのが家康だという。 論語は、支配する側の道具としても、教養として読むこともできるが、革命のエネルギーとして利用したのが、松下村塾という志縁集団の志士であり、論語は読み方によっては「危ない」という所以である。 孔子自身は地味な人生であり、論語は孔子が書いたものではなく、聖典でもなかった。漢文の解釈の仕方によって意味も変わってくること、論語が古くから日本に入ってきてはいたが、思想として定着するのも江戸以降だとすると、それまでの日本の思想は何を規範にしていたのか疑問に思うと共に、論語を真面目に読む意味があるのだろうかと疑問を思ってしまった。
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コロナ巣ごもりで再読する。 高島俊男師が鬼籍に入られた今、加藤徹先生を中国古典の水先案内人と頼んでいる。 巻末に諸星大二郎『孔子暗黒伝』への言及があるのは嬉しい。
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孔子の生涯と『論語』という書物の成立過程について解説するとともに、とくに日本において孔子の思想がどのように受容されてきたのかということを、わかりやすく説明している本です。 『論語』という書物の成立過程とその読まれかたについて、興味深い実例を紹介している本として、おもしろく読めま...
孔子の生涯と『論語』という書物の成立過程について解説するとともに、とくに日本において孔子の思想がどのように受容されてきたのかということを、わかりやすく説明している本です。 『論語』という書物の成立過程とその読まれかたについて、興味深い実例を紹介している本として、おもしろく読めました。ただ、とくに日本文化に対する孔子の思想の影響については、じゅうぶんに説明されていないような印象もあります。とくに本書のタイトルになっている『論語』の「危ない」側面については、孔子がその後の東洋文明のかたちをきめた「志縁集団」の創始者であるということや、かつての日本人がそうした孔子の思想の「危ない」側面を熟知しており、それに対してある程度距離を置いてきたといった点については、もうすこしていねいな説明がほしかったように思います。
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