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時が滲む朝 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2011/02/10 |
JAN | 9784167786021 |
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時が滲む朝
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時が滲む朝
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商品レビュー
3.5
43件のお客様レビュー
祖国への思い
あとがきにあるように、本書は、著者楊逸の実体験を書き起こした本でもあります。 この後、著者が手がけた『獅子頭-シーズトォ』を先に読んでいたので、本書の主人公とダブって見えました。男性ですが、どこか自主性に欠けるというか、懦弱な一面があるところが嫌な気がした。 ただ、後半は、著...
あとがきにあるように、本書は、著者楊逸の実体験を書き起こした本でもあります。 この後、著者が手がけた『獅子頭-シーズトォ』を先に読んでいたので、本書の主人公とダブって見えました。男性ですが、どこか自主性に欠けるというか、懦弱な一面があるところが嫌な気がした。 ただ、後半は、著者自身ふっきれたのか、あまり主人公の性格的マイナス面に影響されず、ラストを迎えます。 本書で呟く主人公の最後のセリフに、思わず噎んでしまいました。納得のセリフでした。それを見るためだけに読む価値もあるくらいです。
聖熟女☆ミ
いつの世も時代に振り回されるのは、名も無き一般人。権力者や著名人は名前が残っても、最大の被害者達は歴史の表舞台に立つことは無い。それでも、一人一人が時代を生きている。 学食の料理番や飲み屋の店主やタクシー運転手は日々を生きてゆかねばならない。家族を食べさせなければならない。学生...
いつの世も時代に振り回されるのは、名も無き一般人。権力者や著名人は名前が残っても、最大の被害者達は歴史の表舞台に立つことは無い。それでも、一人一人が時代を生きている。 学食の料理番や飲み屋の店主やタクシー運転手は日々を生きてゆかねばならない。家族を食べさせなければならない。学生達のエネルギーに熱くなる何かを感じ、運動を応援することはあっても運動が下火になれば日々の生活に戻る。 まだ何者でもない、何者にもなれる可能性を秘める学生達は、学生であること自体をエネルギーの源として運動に参加する。しかし、正しいと思う"何か"や理想的な"何か"は流動的で現実味が無い。掲げる"何か"の主語が大きければ大きいほど、訳が分からなくなる。 そうした熱を持った学生だった主人公が、家族を持って祖国を離れて生きるようになり、日々食っていけること、家族を食わしていけることが最も大事なことであると気付くことで、浮かされた熱が引いていき、"何か"とは、この今生きる自分と家族が無事に生活を営めるということにおさまり穏やかな幕引き。 尾崎豊は世代ではないが、読みながらI LOVE YOUを聞いた時、比喩ではなく涙が出た。名作や名曲は時代に関係なく人の心の"何か"を打つ。
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中国の近代をさっと小説内で学べる。 民主化がなにか分かっていないのに民主化運動にのめり込んでいた、というあたりは学生運動あるあるなんだろうなぁ、、、。 足を踏み外したのが学生運動そのものではなく、飲み屋でのケンカってあたりもリアル。 面白かったけど、歴代の芥川賞に比べるととて...
中国の近代をさっと小説内で学べる。 民主化がなにか分かっていないのに民主化運動にのめり込んでいた、というあたりは学生運動あるあるなんだろうなぁ、、、。 足を踏み外したのが学生運動そのものではなく、飲み屋でのケンカってあたりもリアル。 面白かったけど、歴代の芥川賞に比べるととてもシンプル。この題材を等身大で書ける希少さに賞が出た感じかしら。
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