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アンダーリポート 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2011/01/25 |
JAN | 9784087466607 |
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アンダーリポート
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商品レビュー
3.2
9件のお客様レビュー
身の上話が面白かったので読んでみた。 この人は登場人物に過去を語らせるのが本当に上手い。どんどん引き込まれていく。 この話は主人公以外、登場人物が全員女性。 なんだか変な雰囲気で進む。 一気読みしたが、ラストまでの構成は賛否分かれると感じた。 私はもうひと展開ほしいと思ったの...
身の上話が面白かったので読んでみた。 この人は登場人物に過去を語らせるのが本当に上手い。どんどん引き込まれていく。 この話は主人公以外、登場人物が全員女性。 なんだか変な雰囲気で進む。 一気読みしたが、ラストまでの構成は賛否分かれると感じた。 私はもうひと展開ほしいと思ったので星3つ。 としましたが、続きがあるのか、、、読んでからまた判断します。
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たとえば東野圭吾なら、イマイチだなと思いながら読んでいても500頁あっちゅうま。本作は380頁なのですが、意外と時間を要します。 主人公は40代の男性。15年前に起きた殺人事件の第一発見者で、今さら自分の記憶を確かめはじめる。 いったい何がどうなっているのか、どこに落ち着くの...
たとえば東野圭吾なら、イマイチだなと思いながら読んでいても500頁あっちゅうま。本作は380頁なのですが、意外と時間を要します。 主人公は40代の男性。15年前に起きた殺人事件の第一発見者で、今さら自分の記憶を確かめはじめる。 いったい何がどうなっているのか、どこに落ち着くのかわからないまま淡々と話は進みます。ドキドキわくわく白熱もしなければ、取り立てて驚きもないから、読むのに意外と時間は要するけれど、一旦入ると抜けられない。メビウスの輪のようです。あるいは縄跳びか。どこから入ってもOKだけど、入ったら飛びつづけて、もう出られない、そんな物語。巧い。 人と人が出会えば不幸が生まれるけれど、幸せも生まれるはず。不幸が生まれるから人と出会わないように生きればいいなんて、悲しすぎる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「月の満ち欠け」「身の上話」が面白くてなんだか気になる作家になった佐藤正午さんの3作目に選んだのが本作。 相変わらずのわかりにくさで始まり、でも途中で止められず、どんどん先を読んでしまうのは「身の上話」と同じ。読み終わった後は作者の思う壺にはまり、また冒頭の章を読み返してしまう。 単調な日々を送る検察事務官の古堀が、15年前、自らが第一発見者となった隣人の殺人事件が実は「交換殺人」だったのでは、と思い始める。全編が彼の妄想、いや推理で構成されているが、その粘着質で執拗な性格が気持ち悪い。すでに時効になった他人の事件、お前になんの関係があるんだといいたくなる。社会正義のためでもなく、自分の疑惑を満足させるためだと言いながら調べを続ける古堀。 物語は終始、古堀の目線で語られ、その執念はどこから?といぶかしくなるほど。彼の頭の中で考えられた内容で、頁が文字に埋め尽くされるのを読むと、こちらまで陰鬱な気持ちになる。 この作品の衝撃の後日譚が掲載されているという「アンダーリポートブルー」を是非とも読まないではこのモヤモヤからは抜け出せない。(読めばますますモヤモヤするかもしれないが・・・)
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