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拝啓啄木さま 新編
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拝啓啄木さま 新編

山本玲子(著者)

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拝啓啄木さま 新編

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 地方小出版流通センター
発売年月日 2007/11/01
JAN 9784877203023

拝啓啄木さま 新編

¥220

商品レビュー

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2012/12/28

(2012.12.23読了)(2008.01.02購入) 石川啄木記念館学芸員の方が、折にふれて書いた啄木に関する随想を一冊にまとめたものです。啄木の書いた日記、詩歌、文学論、評論、啄木の友人の書いた文章、等、から文章の一部を引用しながら、啄木がいつ、どこで、誰と、どんなことをし...

(2012.12.23読了)(2008.01.02購入) 石川啄木記念館学芸員の方が、折にふれて書いた啄木に関する随想を一冊にまとめたものです。啄木の書いた日記、詩歌、文学論、評論、啄木の友人の書いた文章、等、から文章の一部を引用しながら、啄木がいつ、どこで、誰と、どんなことをしていた、とか、どんなことを考えていたとかを紹介しています。 啄木に親しむには、いい本かと思います。啄木の作品に直接接するには、必ずしもやさしいものだけではないので。 【目次】 Ⅰ 拝啓啄木さま Ⅱ 啄木文学散歩 Ⅲ 啄木に出会う旅 Ⅳ 啄木讃歌 Ⅴ 啄木のことば 石川啄木年譜 あとがき ●日記帳(20頁) あなたはいつも日記帳を離さず、持ち歩いていました。北海道から上京したときも、荷物と言えば風呂敷に包んだ日記帳だったことを、金田一京助さんから伺いました。 ●小説(70頁) かつてあなたは、新聞紙上に連載されている二つの小説について、一つについては「皮相だ。ゆえに社会から喜ばれる」と語り、もう一つについては「何物か底にあるものに触れてゐる。故に深い。故に読者に喜ばれぬ」と語ったことがありましたね。 ●東京案内(81頁) あなたに東京案内される岩崎さんはお気の毒です。なぜならあなたは両国橋や泉岳寺などではなく、玩具を売る店や貸間の探し方、電車のただ乗りの仕方、三銭で見る芝居、焼き鳥の立ち食いなどを案内して歩くと、はりきっていたのですから。 ●森鷗外先生(100頁) 「色の黒い、立派な体格の、髯の美しい、誰が見ても軍医総監とうなづかれる人だった」 ●啄木の歌(114頁) あなたの歌は今でも新しい。万葉以前からある歌の形式を変え、一首を三行書きにし、歌うべき内容も「これは歌らしくない」とか「歌にならない」とかいう勝手な拘束から解き放たれた、実に自由な歌を作ったのでした。 ●姓名判断(188頁) 「我が姓命の鑑定書を貰ふ、五十五歳で死ぬとは情けなし」 ●不便(209頁) 啄木が短歌に革命を試みたときも、次のように記している。「凡そすべての事は、それが我々にとって不便を感じさせるやうになってきた時、我々はその不便な点に対して遠慮なく改造を試みるが可い。またさう為るのが本当だ」 ●啄木批判(226頁) 啄木の故郷に対する思いとは裏腹に、故郷の人々を含めた多くの人たちの啄木批判があった。 「女好き」「借金ばかりした人」「嘘つき」「危ない思想の持ち主」、あることないこと想像を膨らませたような中傷も耳にした。 ●海(256頁) 「山は動かざれども、海は常に動けり。動かざるは眠りの如く、死の如し。しかも海は動けり、常に動けり。これ不断の覚醒なり。不朽の自由なり」 ●教育と芸術(265頁) 実際的教育は直接に人の家におとづれて物を与へる様なもので、芸術は先づ自分の家に人を招いて饗応して、それから帰る時にお土産を与へてやる様なもの。 ☆石川啄木さんの本(既読) 「あこがれ 石川啄木詩集」石川啄木著、角川文庫、1999.01.25 「石川啄木集(上)」石川啄木著・古谷綱武編、新潮文庫、1950.05.10 「石川啄木集(下)」石川啄木著・古谷綱武編、新潮文庫、1950.07.15 「ROMAZI NIKKI」石川啄木著、岩波文庫、1977.09.16 「新訂版 石川啄木」金田一京助著、角川文庫、1970.11.20 (2012年12月28日・記)

Posted by ブクログ

2010/04/14

石川啄木の故郷、岩手県の旧渋民村には彼の記念館があります。そこの学芸員さんの綴った文章をまとめた作品です。現地にて購入。小さな建物でしたが、その展示やおもてなしからは啄木への愛が感じられました。この本も同様です。

Posted by ブクログ

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