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名短篇ほりだしもの ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2011/01/08 |
JAN | 9784480427939 |
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名短篇ほりだしもの
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商品レビュー
3.1
12件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
これは宮部みゆきと北村薫の対談を読んで面白さがわかる本。 第一部 ■だめに向かって/宮沢章夫 文豪のダメさ加減をだしてくる。太宰や芥川、岩野の悪口はそこまでだ! ■探さないでください/宮沢章夫 推理小説のだめだし。 ■「吹いていく風のバラッド」より『12』『16』/片岡義男 なんかよくわからないけれど小粋な感じ。 第二部 ■日曜日のホテルの電話/中村正常 意味がわかりそうでわからない。電話交換手がいる、という前提があってこそ成り立つんだろうか…?時代が違うからかその面白さというか… ■幸福な結婚/中村正常 ■三人のウルトラ・マダム/中村正常 マダム達のマウント合戦~!この時代からこういうのあったんだな… ■「剃刀日記」より『序』『蝶』『炭』『薔薇』『指輪』/石川桂郎 ■少年/石川桂郎 解説読んで初めて少年が「外国人の子」だと気付いた。なるほど~。 第三部 ■カルメン/芥川龍之介 芥川は悪女が好きなんだな…? ■イヅク川/志賀直哉 誰を探していたんだ… ■亀鳴くや/内田百閒 芥川との思い出いろいろ。百閒先生、何も言わずに部屋の奥にいるの、よくない。今から婚礼って話、本当なの…?昔はすごいな…。 ■小坪の漁師/里見弴 晩年のエッセイ?語り口調の話がさすが上手い。鎌倉の石川邸、めっちゃ凝ってたなぁ。 ■虎に化ける/久野豊彦 山月記…じゃない!考えるな、感じろ系の話。 ■中村遊郭/尾崎士郎 取材旅行記。メインは関ヶ原とか彦根とかで、中村遊郭は最後にちらっとでてきただけだった。 ■穴の底/伊藤人譽 これは怖い。下山中穴に落ちる話、と略すとアレだけど、葛藤と絶望が怖い。これだから山は怖いんだ…。 ■落ちてくる!/伊藤人譽 あぁ-こういうおばあちゃん特養とかにいるな…と思ってしまった。プラシーボ効果…? ■探し人/織田作之助 兄妹の皮肉なすれ違い。 ■人情噺/織田作之助 最後の最後にちゃんと夫婦になれたんだな…。 ■天衣無縫/織田作之助 主人公の行き遅れの焦りとプライドがよくわかったけれど、とんでもない人選んじゃった感すごい。
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自分ではなかなか読まない作者のものが読める嬉しさ。 また、読み終えて、さほど印象に残らないと思って二人の対談を読んだら見方がまるで変わるという楽しさ。 解説が無かったら、ここまでハマらなかったので こういう手法は他作品でも取ってほしい。 だめに向かって(宮沢章夫) →坂口安吾が気になる!!岩野さんは『ぼんち』の人か!解説に感謝。 探さないでください(宮沢章夫) →クスリ、としてしまう。。 「吹いていく風のバラッド」より『12』『16』(片岡義男) →映像が浮かぶ。。カレーが食べたくなる。。 日曜日のホテルの電話(中村正常) 幸福な結婚(中村正常) 三人のウルトラ・マダム(中村正常) →西尾維新を思い出す。。独特の語り口調。 「剃刀日記」より『序』『蝶』『炭』『薔薇』『指輪』(石川桂郎) 少年(中村正常) →少年が、解説を読んで、衝撃的だった。。 ゛謎めいている” なるほど。。 『昔の人は、過度に語らないんですよ。小説と言うのは、いかに語るかよりいかに語らないかが勝負だと思います。言葉を尽くさないと「わからない」と言われちゃう。わからないのはいいんです。無理にわかりやすくしちゃうと、失われるものが出てくる。この話なんか、説明してあったらおしまいです。霧の向こうに見えるようなところに値打ちがある。』 確かに、ドラマの脚本とか、やり過ぎ説明口調が気になったりするし、、 北村さんの解説、凄い。。 カルメン(芥川龍之介) イヅク川(志賀直哉) →流石に有名だが、でもそこまで響かなかったかな。。 さらりと読める。 亀鳴くや(内田百けん) →芥川についてのエッセイ?意外な一面を知れて面白い。 小坪の漁師(里見弴) →もっと年をとったら、楽しめるだろうか。。 虎に化ける(久野豊彦) →こういう作品もあるのだなぁ。。 ショート映画にありそう。 中村遊郭(尾崎士郎) →宮部さんの感想が正直で(笑) 穴の底(伊藤人譽) →辛い。。こういうの、感情移入するとしんどい。。 落ちてくる!(伊藤人譽) →宮部さんの『映画は情報を共有すると恐い=信憑性。小説は情報を共有できないから恐い、幻覚か、正解がない。』ナルホド。。 探し人(織田作之助) 人情噺(織田作之助) 天衣無縫(織田作之助) →こういう人いるなぁ、でも憎めないなぁ、でもやっぱう~ん。。 と、人物の描き方が凄い。 ラストの奥さん、確かに可愛い。。どんな折檻かと思ったら。。(笑)
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このシリーズも最初の頃ほどわくわくしなくなってきたなあと思いつつ前半を読んでたら、石川桂郎の文章にぶつかって、心底魅了されてしまいました。やはり「穴の底」みたいなアイデアものとか昭和初期スラップスティックよりは、味わい深い掌編を読みたいんですよね私は。そういう意味では、百閒ならで...
このシリーズも最初の頃ほどわくわくしなくなってきたなあと思いつつ前半を読んでたら、石川桂郎の文章にぶつかって、心底魅了されてしまいました。やはり「穴の底」みたいなアイデアものとか昭和初期スラップスティックよりは、味わい深い掌編を読みたいんですよね私は。そういう意味では、百閒ならではの筆致で芥川との交流を描いた「亀鳴くや」や、織田作之助の「探し人」「人情噺」もよかった(同じダメ男系でも「天衣無縫」のダメは気持ち悪くてちょっと無理)。 今回は好みとしては外れるものが多かったけど、やっぱりこれだけ幅広い中からきらりと光るものを紹介してくれる、文学ガイドとしての北村薫さんはすごいなとあらためて。
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