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苦海浄土 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅲ-04
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2011/01/10 |
JAN | 9784309709680 |
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苦海浄土
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商品レビュー
4.9
16件のお客様レビュー
230516*読了 いやもうすごい、の一言。 750ページ以上の二段組、それだけのボリュームなのに飽きない。 むしろ、あっもう終わってしまったんですね…と思う。 もちろん読書時間は長かった。30時間?もっとかかっているかもしれない。毎日、毎日読み進めた。 水俣病は遠い昔に起こ...
230516*読了 いやもうすごい、の一言。 750ページ以上の二段組、それだけのボリュームなのに飽きない。 むしろ、あっもう終わってしまったんですね…と思う。 もちろん読書時間は長かった。30時間?もっとかかっているかもしれない。毎日、毎日読み進めた。 水俣病は遠い昔に起こった病気。教科書でしか知らない病気だった。この本を読むまでは。 水俣病がこんなにも恐ろしい病気だったなんて、という恐怖がまずやってくる。あまりにもむごい。 そこから座り込み、チッソとの言い争い、全国各地の救援者たちとのやり取りなど、悲しみが怒りへと変化し、果ては笑いへと…。 当時、もしニュースなんかで水俣病について知ったとしても、こんな風に援助はできなかっただろうし、もしかすると少ない患者のために国のお金が使われて…なんて思ってしまったかもしれない。 チッソ側に立ってしまったかもしれない。 そうして国民の一人として患者さんを死に追いつめてしまったかもしれない。 そう考えると、怖くなる。 自分だって、いつ弱い立場に立たされるかわからないのに。 水俣の人たちの独特の言葉遣いで聞き書きのように語れる部分あり、会報の文章や検査結果の報告文をそのまま載せている箇所あり、座り込みなど鬼気迫るシーンのリアリティあり、といろんな文章が混在するのに、それが全くおかしくなく、すとんと心に落ちてくる。 世界文学全集に選ばれた唯一の日本人作家、そして日本文学全集にも選ばれているのは石牟礼さんだけ。 池澤さんはよっぽど石牟礼さん贔屓に違いない、と思っていたけれど、そりゃ贔屓したくもなる。 一主婦がここまでの文章を書くのだもの。その才能たるや。 苦海浄土を読む前の自分と、読んだ後の自分。 自分にしかわからないだろうけれど、変わった。
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本書は,「苦海浄土」「神々の村」「天の魚」の,いわゆる水俣三部作を全て収録したものである。 水俣病に関する活動について示されている文学作品で,複数の視点を活用することにより物語としての強度を上げている。単なる事物の羅列にとどまらない,著者の編纂の底力が見える。事実と情動のバラン...
本書は,「苦海浄土」「神々の村」「天の魚」の,いわゆる水俣三部作を全て収録したものである。 水俣病に関する活動について示されている文学作品で,複数の視点を活用することにより物語としての強度を上げている。単なる事物の羅列にとどまらない,著者の編纂の底力が見える。事実と情動のバランス感に優れる,稀有な作品であろう。 描かれる世界というのはまさに地獄の底に等しく,その中で闘う人々の美醜がつまっている。ある程度読んでいくうちに「苦海」と「浄土」が浮かび上がってくる。 三善晃「レクイエム」で感じられるような凄みがここにもある。人々の怨念は,そう簡単に晴れるようなものではない。 私個人としては,今後の文学のあるべき姿と言われたら,まず本作を挙げたい。
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水俣病患者に心から寄り添い続けた筆者。 小説でもなく、ルポルタージュでもない文学。 方言、詩的な文章、悲惨な病状、決して読みやすくはないが、郷土愛も強く感じた。
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