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苦海浄土 の商品レビュー

4.8

19件のお客様レビュー

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2026/01/15

伊藤 裕顕先生のおすすめ本 地域マネジメント学科 ーーーーーーーーーーー 駅前キャンパス ーーーーーーーーーーー

Posted byブクログ

2025/09/12

重たい… ます、中身の前に物理的に重い(測ったら783グラム)。 携帯には向かないし、移動中に立って読むのもつらい。 しかも二段組で文字が小さく、目も疲れる。 こんな不親切な書籍もなかなかないが、それでも「世界文学全集」に収録して後代に残すことには大いに賛同する。 作品に通...

重たい… ます、中身の前に物理的に重い(測ったら783グラム)。 携帯には向かないし、移動中に立って読むのもつらい。 しかも二段組で文字が小さく、目も疲れる。 こんな不親切な書籍もなかなかないが、それでも「世界文学全集」に収録して後代に残すことには大いに賛同する。 作品に通底するのは「怒」や「恨」ではあるが、不知火海やかつてそこにあった生活空間の描写が息を呑むほど美しい。 病で身体や生活を破壊された人たちも悲惨だか、太古からその地に連綿と続いてきた自然と人間の交歓が決定的に失われてしまった事実に言葉を失う。 読むなら集中して一気に読んだ方がいい。

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2025/07/25

●2025年7月25日、ブルーレイレコーダーを新しいのと交換するために古い録画を見てた。美の壺:2016年9月14日放送回。「チランジア」の録画で、放送が終わって別の番組のCM?が流れてきて、それが100分de名著の【苦海浄土】の回だった。《放送:2016年9月5日・Eテレ》 ...

●2025年7月25日、ブルーレイレコーダーを新しいのと交換するために古い録画を見てた。美の壺:2016年9月14日放送回。「チランジア」の録画で、放送が終わって別の番組のCM?が流れてきて、それが100分de名著の【苦海浄土】の回だった。《放送:2016年9月5日・Eテレ》 アップになって写った本は「苦海浄土」というタイトルで、著者はおなじ石牟礼道子さん。だけど、表紙が「乾燥してひび割れた茶色い大地」だった。ブクログでおなじ表紙をさがしたけどないので、とりあえず、これと100分de名著と新装版を登録した。

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2023/05/16

230516*読了 いやもうすごい、の一言。 750ページ以上の二段組、それだけのボリュームなのに飽きない。 むしろ、あっもう終わってしまったんですね…と思う。 もちろん読書時間は長かった。30時間?もっとかかっているかもしれない。毎日、毎日読み進めた。 水俣病は遠い昔に起こ...

230516*読了 いやもうすごい、の一言。 750ページ以上の二段組、それだけのボリュームなのに飽きない。 むしろ、あっもう終わってしまったんですね…と思う。 もちろん読書時間は長かった。30時間?もっとかかっているかもしれない。毎日、毎日読み進めた。 水俣病は遠い昔に起こった病気。教科書でしか知らない病気だった。この本を読むまでは。 水俣病がこんなにも恐ろしい病気だったなんて、という恐怖がまずやってくる。あまりにもむごい。 そこから座り込み、チッソとの言い争い、全国各地の救援者たちとのやり取りなど、悲しみが怒りへと変化し、果ては笑いへと…。 当時、もしニュースなんかで水俣病について知ったとしても、こんな風に援助はできなかっただろうし、もしかすると少ない患者のために国のお金が使われて…なんて思ってしまったかもしれない。 チッソ側に立ってしまったかもしれない。 そうして国民の一人として患者さんを死に追いつめてしまったかもしれない。 そう考えると、怖くなる。 自分だって、いつ弱い立場に立たされるかわからないのに。 水俣の人たちの独特の言葉遣いで聞き書きのように語れる部分あり、会報の文章や検査結果の報告文をそのまま載せている箇所あり、座り込みなど鬼気迫るシーンのリアリティあり、といろんな文章が混在するのに、それが全くおかしくなく、すとんと心に落ちてくる。 世界文学全集に選ばれた唯一の日本人作家、そして日本文学全集にも選ばれているのは石牟礼さんだけ。 池澤さんはよっぽど石牟礼さん贔屓に違いない、と思っていたけれど、そりゃ贔屓したくもなる。 一主婦がここまでの文章を書くのだもの。その才能たるや。 苦海浄土を読む前の自分と、読んだ後の自分。 自分にしかわからないだろうけれど、変わった。

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2021/08/21

本書は,「苦海浄土」「神々の村」「天の魚」の,いわゆる水俣三部作を全て収録したものである。 水俣病に関する活動について示されている文学作品で,複数の視点を活用することにより物語としての強度を上げている。単なる事物の羅列にとどまらない,著者の編纂の底力が見える。事実と情動のバラン...

本書は,「苦海浄土」「神々の村」「天の魚」の,いわゆる水俣三部作を全て収録したものである。 水俣病に関する活動について示されている文学作品で,複数の視点を活用することにより物語としての強度を上げている。単なる事物の羅列にとどまらない,著者の編纂の底力が見える。事実と情動のバランス感に優れる,稀有な作品であろう。 描かれる世界というのはまさに地獄の底に等しく,その中で闘う人々の美醜がつまっている。ある程度読んでいくうちに「苦海」と「浄土」が浮かび上がってくる。 三善晃「レクイエム」で感じられるような凄みがここにもある。人々の怨念は,そう簡単に晴れるようなものではない。 私個人としては,今後の文学のあるべき姿と言われたら,まず本作を挙げたい。

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2020/12/13

水俣病患者に心から寄り添い続けた筆者。 小説でもなく、ルポルタージュでもない文学。 方言、詩的な文章、悲惨な病状、決して読みやすくはないが、郷土愛も強く感じた。

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2020/04/04

3部作、40年にも渡って書き続けられた著者の生涯を代表する作品である『苦海浄土』。読み進めながら心苦しさが募り、それでも何が書かれているのかを読まなければいけないという義務感のようなものに誘われ、ひたすらに頁を繰っていく。 水俣病に苦しむ人々を主軸に据えながらも、その射程は日本...

3部作、40年にも渡って書き続けられた著者の生涯を代表する作品である『苦海浄土』。読み進めながら心苦しさが募り、それでも何が書かれているのかを読まなければいけないという義務感のようなものに誘われ、ひたすらに頁を繰っていく。 水俣病に苦しむ人々を主軸に据えながらも、その射程は日本の近代化自体への批判と悲しみに向けられていく。著者自らが足しげく通った苦しむ人々自体のボイス、チッソを巡る賠償や裁判に関する文書、東京のチッソ本社での籠城の顛末など、様々なマテリアルが展開される本作は、いわゆる狭義の小説とは全く異なる。むしろ、語り口の異なる様々なマテリアルから、水俣病が提起する問題の奥深さが改めて実感される。

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2018/03/10

ひとまず第1部は読み終えてます。 ものすごい重さ。これを読んでいるうちに、胸の奥におもりがぶらさがりました。この本はとにかくすごいので、いろんなことを言いたくなるんですが、その一方で、語るのは非常に難しくてなかなか語れません。あまり軽薄におもしろかっただの参考になっただのと言い募...

ひとまず第1部は読み終えてます。 ものすごい重さ。これを読んでいるうちに、胸の奥におもりがぶらさがりました。この本はとにかくすごいので、いろんなことを言いたくなるんですが、その一方で、語るのは非常に難しくてなかなか語れません。あまり軽薄におもしろかっただの参考になっただのと言い募れば言い募るほど、本当のところが逃げ去ってしまうような気がするからです。 この本が世間的に何に分類されているのかわかりませんが、透徹したまなざしで人間を描いているという点からして、私は文学だと思っています。池澤夏樹が世界文学全集を編纂する際に、日本文学からはこれのみをエントリーさせたというのがすごいですよね。(2015年3月7日読了)

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2018/01/11

今までにも、聞き書きの文学をいくつか読んできた(UNDERGROUND、チェルノブイリの祈り、台湾海峡1949、などなど)が、これもすごい。というか、これはすごい。できるだけ多くの日本語話者に読まれるとよいなと思う。というのは、石牟礼道子の語り下ろす水俣方言、市民団体や労組などの...

今までにも、聞き書きの文学をいくつか読んできた(UNDERGROUND、チェルノブイリの祈り、台湾海峡1949、などなど)が、これもすごい。というか、これはすごい。できるだけ多くの日本語話者に読まれるとよいなと思う。というのは、石牟礼道子の語り下ろす水俣方言、市民団体や労組などの組織言葉、あるいは会社や政府のお役所言葉が、それぞれの語る内容と分かちがたく結びついて、この世界のありよう、それぞれの魂のありようを描き出しており、それはおそらく翻訳不可能で、石牟礼の描き出したものを、最もきちんと受けとめることができるのは、世界の中で60分の1にも満たない日本語話者をおいて他にないからだ。2段組700頁以上の本書を前にするとややたじろぐが、最初の100頁も読めば、あとは読まずにいられない。しかしまた、最初の100頁ほどを読むだけでも、十分意味があるし、読んでよかったと思えるはずである。具体的に言えば、第1部の第4章までは是非とも読んでみてほしい。不知火海がまさに「苦海浄土」であることがわかります。

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2017/11/16

これは、すごい4.71平均、やばい、やばいぞーこれはすごい 高いかなと思ったけどまさかここまで高いとは 魂の声、すごく詩のような小説を感じた。 自分も詩を作るが、小説での詩の方法やり方を意識した。 そして、詩のような小説が超絶に好きなのだとゆうことを発見した。 ジャンジュネや、...

これは、すごい4.71平均、やばい、やばいぞーこれはすごい 高いかなと思ったけどまさかここまで高いとは 魂の声、すごく詩のような小説を感じた。 自分も詩を作るが、小説での詩の方法やり方を意識した。 そして、詩のような小説が超絶に好きなのだとゆうことを発見した。 ジャンジュネや、ガルシアマルケス、カフカ、音楽では、坂本龍一、 また再度今の今、気づいたことは、それは、我々の世界と対比されてるとゆうこと 深い洞察、広大な宇宙に個人の魂の声が対比されてるものこそ、大好きな小説なのだと思った。

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