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THE WAR 異聞 太平洋戦記
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/12/20 |
JAN | 9784062167222 |
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THE WAR
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THE WAR
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商品レビュー
3.6
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本軍による真珠湾攻撃には疑問の点が多い。対日最後通牒いわゆる「ハルノート」が日本側に提示される前日に帝国海軍連合艦隊機動部隊が単冠湾からハワイに向けて出航したのか。そもそもハルノートはコーデル・ハルが書いたものではない。また無線封鎖指令が通達されている中、南雲司令長官からのどうでも良い内容の無線が頻繁に発信されているのはなぜか。アメリカの議会証言の中にも政府や軍高官からの発言でルーズベルト大統領は事前に真珠湾奇襲攻撃を知っていたことを示唆する証言は多い。その他ホノルル放送から日本の同じ歌謡曲が2回流れた事など、不思議な事象がたくさんある。真実は明らかになるのだろうか?
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5本の短編からなるルポルタージュ風の戦争小説だ。とても面白かった。 今日は真珠湾奇襲の日なので、真珠湾攻撃を題材にした『目ン無い千鳥の群れ』という短編だけネタばれで書いてみる。 真珠湾攻撃は奇襲だったのか。 ルーズベルトは欧州でのナチスドイツとの戦争に参加するた...
5本の短編からなるルポルタージュ風の戦争小説だ。とても面白かった。 今日は真珠湾奇襲の日なので、真珠湾攻撃を題材にした『目ン無い千鳥の群れ』という短編だけネタばれで書いてみる。 真珠湾攻撃は奇襲だったのか。 ルーズベルトは欧州でのナチスドイツとの戦争に参加するために、反対が多数を占めた世論をひっくり返す必要があった。大統領は日本の連合艦隊が真珠湾を奇襲するという情報をあらかじめ得ていたが、世論を参戦へと誘導するために、敢えてこれを看過した。そしてアメリカは「リメンバー・パールハーバー」を合言葉に国を挙げての戦争へ突入する。 ここまではアメリカでは通説らしい(日本ではトンデモ説扱いだけど) この作品ではもう一歩踏み込んでいる。 アメリカと日本の間に密約があったというのだ。 その証拠として、 ?奇襲成功のためには敵に攻撃部隊の位置を発見されないことが肝心なのに、傍受される危険性を考慮していないかのように、山本長官の戦艦長門と南雲中将の空母赤城の間で頻繁に無線で通信をする。(もともとこんな長い航路を艦隊が発見されずに目的地に辿りつけること自体、考えにくいらしい) ?太平洋艦隊の戦力を無力化するには空母を破壊しなければいけない。しかし真珠湾内には通常ならいるはずの空母3隻が1隻もいなかった。 ?航空部隊はほとんど無傷といって良いほどの被害で戦果を挙げた。しかし燃料備蓄タンク、艦船の修理ドッグなどの施設を破壊しなかった。 一見すると日本側の戦果大のようだが、真珠湾で沈められた戦艦は廃艦間近の老朽船、まだ現役で使える艦は浅瀬の湾からサルベージ船で引き揚げられ、わずか一年で現役に復帰した。修理ドッグ、備蓄燃料タンクを破壊しなかったことがそれらを容易にした。 要するに、ルーズベルトとの間で、空母を沈めない、修理ドッグを破壊しない、燃料タンクを破壊しない、という密約あった、ということだ。 本当か、これは!? と思えるけれど、指揮官の南雲中将の愚昧に帰すよりも説得力がある気がする。 でも仮に密約があったとして、双方がどこで矛をおさめるつもりだったのか不明だ。ミッドウェイで終わってたら確かに傷み分けだったけど… この他にも、 真珠湾同様に東京大空襲も日米で密約があったという『超空の要塞』 山本五十六長官の死が撃墜によるものではなかったという『ブーゲンビル日記』 ノモンハン事件でなぜ不毛の荒野での国境の線引きを争ったかという『草原に咲く一輪の花』 などがある。 本の冒頭に「事実を基にしたフィクションである」と著者が書いている。ノモンハン事件は先日読んだばかりだから、ほとんど事実であることはわかった。ただ線引きをめぐる根拠としてある遺跡の存在(一輪の花)を登場させている。これは誰が読んでも作者の創作だとわかる。これだけはトンデモ説と言っていいかもしれない。だからフィクションとして楽しめばいい。 あと『鬼の棲む山』という久米島事件を扱った話もある(初めて聞く事件なので、自分には定説となにが違うのかわからない) ある程度、戦史に詳しくないと面白くないと思うので、戦史読み物好きな人におすすめしたい。
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GEQ、下山事件に続く真実を暴く推理小説か? と思ったがそこまでは及ばず。 短編集になっているのだが、始めの太平洋戦争の話がとても興味深かったのでもっとそこをつきつめて長編にしてほしかった。
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