ワクちん

西山繭子【著】

• 販売会社／発売会社: PHP研究所
• 発売年月日: 2010/12/13
• JAN: 9784569794679

商品レビュー

2013/11/05

変な設定については何も説明がないけどおもしろかった。全部パターン化してるんだし、治療後の様子がわかるかわからないままかも統一すればよかったのに。

2011/04/13

自分の欠点を心悩む患者・・正直すぎ、人見知り、断りきれない、優柔不断、他etc. ・・奇妙な検査機と不思議なワクチンを調合し注射一本でたちどころに直してしまう名医。でも本当はその患者が悩む欠点は、その人が生きていくために必要なパーソナリティであり治すことによって失うものも多い事が警鐘されている。まさに現代のコンプレックス社会を１２話のカルテと共に上手く風刺した連続小説でした。人間はそれぞれありのままの方が幸福ですね。
さしずめ1990年代に人気を博したアニメ”笑うセールスマン”を思い出しました。でも治療してくれるのは、喪黒福造とは違い、とてもチャーミングなドクター和久井ルナ（ワクちん）・・人生の機微と共に語られていく面白い一冊でした。

読後感＝アナタの悩み治します・・・ドオ～ン♪

2011/03/28

どんな症状でも調合した「ワクチン」を注射すれば一発解決。
和久井ルナの元には色んな症状の患者がやってくる。
「あがり症」「優柔不断」「嘘がつけない」「人見知り」...

どんな欠点も、それぞれの個性として考えたらええよ。
そんな風にもとれる短編連作集やけど、素直に読んでの一遍一遍の作品の感想はあまり良くない。
ワクチンで、それぞれの症状が変わって良い変化をもたらすんやけど、結局はという作品ばかりで「笑うせぇるすまん」のような感じ。
ルナ医師は1つの作品以外はワクチンをうったその後について関わっていないだけに余計に、後味が悪い感じがしてしまいました。