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さよならの余熱 集英社文庫
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さよならの余熱 集英社文庫

加藤千恵【著】

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さよならの余熱 集英社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2010/12/15
JAN 9784087466508

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さよならの余熱

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商品レビュー

3.8

61件のお客様レビュー

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2024/08/08

表紙からは想像もできないほど大人の恋愛小説だった。すっごく面白かった! 最後の解説にもあったけどとにかく普通、日常。 だからこそすごく共感できるし、今自分の身に起きてなくても過去に起きてきたこと、これから起きうるだろうことにどこか繋がってる気がして学びが多かったな。 久しぶりの...

表紙からは想像もできないほど大人の恋愛小説だった。すっごく面白かった! 最後の解説にもあったけどとにかく普通、日常。 だからこそすごく共感できるし、今自分の身に起きてなくても過去に起きてきたこと、これから起きうるだろうことにどこか繋がってる気がして学びが多かったな。 久しぶりの連作短編だったけど、やっぱりいいところは それぞれの人生があるって考えさせられること。 誰かが泣いている横で誰かが笑ってて、誰かが失恋したときに違う誰かは恋が実ってたり。 一見繋がりのない人でもどこかの何かで繋がっているし、それが人間関係として繋がることもあれば繋がらないこともある。 人生の色んなことは順番でいつか自分のところに巡ってくる。だから何事も焦らず、自分の身に振りかかったことを受け入れて生きていきたい。 なんて、思った。

Posted by ブクログ

2024/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集、それぞれの物語が微妙に繋がってはいるものの他人たちの恋の物語。現実世界のように、同じ街に暮らす人たちが少しだけ重なる瞬間が散りばめられていて心地よかった。ひとことで言うなら、余熱の伝線。さよならのときの、簡単には消えてくれない(消してしまいたくない)熱が読者にまで伝わってくるような小説だった。 『つまらぬもの』同棲中のカップルのお話、実生活にリンクする部分があったのでつい感情移入してしまった。 「わたしはこの広い世界の中で、彼に対してだけ、根拠のないヒステリックさをぶつけてしまう。」 わたしはそんなに人に強く当たるタイプではないはずなのに、主人公と同じように"彼"にだけ激しい感情が抑えられなくなることがあるけれど、大切な人にこそいつまでも優しくありたい。これからは全ての原因は甘えだと自分を律して、主人公とササのような結末を迎えぬよう日々をていねいに生きていきたい、というか生きていこうと思った。わたしの決意に繋がる作品をこのタイミングで読めたことはとても良かった。 『チョークを持つ手に』『電話をかける』先生に恋心を抱く女子高生と、彼氏のストーカーと化してしまう女の子のお話。遠い日のわたしのような描写があって、胸がギュッとなった。が、非通知での無言電話はさすがにしたことない。 加藤千恵さんの作品初めてだったけど、読みやすくて活字リハビリにぴったりな小説だった。 『おやすみを言って眠りにつく寸前や、あるいは目覚めて、おはようを言うときに、ササに優しくいよう、と思う気持ちはきっと嘘じゃない。けれど、実行されずに思っているだけなら、嘘みたいなものかもしれない。』

Posted by ブクログ

2023/12/24

特別でもなんでもないけど、それがかえって内容を否定させてくれない。サラッとなんでもないようなそっけなさの中にある、かつてはあったであろう甘さが余計に寂しさを深くしてる。

Posted by ブクログ

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