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世界終末戦争
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2010/12/10 |
| JAN | 9784105145071 |
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世界終末戦争
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商品レビュー
4.9
10件のお客様レビュー
読み終えたあとに圧倒的な感動が訪れるのはバルガス=リョサの『都会と犬ども』『緑の家』『ラ・カテドラルでの対話』のときと同じだった。映画的叙述が極まるがゆえに完全映画化不能。 近代国家という文明とカルト宗教という野蛮とがお互いを殲滅するまで戦い抜く。どちらも自らの正統性を疑うこと...
読み終えたあとに圧倒的な感動が訪れるのはバルガス=リョサの『都会と犬ども』『緑の家』『ラ・カテドラルでの対話』のときと同じだった。映画的叙述が極まるがゆえに完全映画化不能。 近代国家という文明とカルト宗教という野蛮とがお互いを殲滅するまで戦い抜く。どちらも自らの正統性を疑うことがなく、理性を喪失している、喪失していくので、どちらが善であるとか悪であるというとかそういうことはまったく決められない。数のうえで勝敗はつくけれども、そこには無益な殺戮のあとのしか残らない。だから、それは勝者のいない戦いである。
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実際のカヌードス戦争を題材とした作品。 作者らしく、語り手や場面、時制が次々と変わる中、点が線に結び付いていく。 長いけど、読み応えがある。 --- カヌードスというのはひとつの物語ではなく、たくさんの枝別れする物語が集まった樹木のようなものなんです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2012.10記。 バルガス・リョサ、完全にハマり三作目に突入。 本作はブラジルの辺境の地に「救世主」が現れ、政府に対して信徒たちが反乱を起こした、という19世紀末の実話に基づくストーリー(日本で言えば「島原の乱」みたいなものだろうか)。 救世主の下に集う貧しき人々の群れ。帝政時代を懐かしむ大地主たち。反乱軍鎮圧に向かう将校、戦場をさすらうサーカス団、そしてすべてを書きとめようとする従軍記者。 こうした登場人物が入れ代わり立ち代わり主人公となって登場し、読者は同じ場面、時間を異なる視点で追いかけることになる。 救世主コンセリェイロの説く「救済」にすがり、奇跡を見たと信じる人たち。彼らの作る楽園は、しかし地主たちから徴税権を取り戻し、近代国家形成を進める共和制政府とは相いれない。 「ここの畑と牧場が今のようになるまでには、すごく多くの人間が信仰だけを頼りに必死に働き、献身的な努力を傾けねばならなかったのだ。それなのに今、砲弾は畑も囲い場もめちゃくちゃにしており、しかもやがて兵隊が入ってきて、これまで誰も助けをさしのべてくれなかったからおたがいに助け合いながら神を愛して暮らそうとここに集まった人たちを皆殺しにしようとしているのだ。」 この思いは胸に突き刺さるが、想像を絶するゲリラ戦に苦しむ政府軍の立場からの描写を見れば、容易にどちらか一方に肩入れして読み進めることもできなくなる。 圧巻なのは、元盗賊として村々の襲撃など暴虐の限りを尽くし「サタン」と恐れられながら、コンセリェイロに帰依して反乱軍の統率者となるジョアン・アバージの活躍であろう。その類まれなリーダーシップ、戦闘能力、頭脳、そして残虐さ。その彼を巡るラスト一文、信徒の生き残りである老婆の一言が猛烈な感動を呼ぶ。 しかしこれほどまでに長大で重厚で重層的で、救いのない対立を描きながらそれでいてすべての登場人物への共感に満ち溢れ、しかもエンタテインメント性にも優れた作品を作り出す著者の想像力とはいったい如何なるものなのであろうか・・・ それに引き替え常に物事のごく一部しか見ずに白黒を断定してしまう我が想像力はなんと貧困なものなのであろうか。
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