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竹島/独島問題の平和的な解決をめざして
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | つなん出版 |
発売年月日 | 2010/10/01 |
JAN | 9784901199636 |
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竹島/独島問題の平和的な解決をめざして
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竹島(独島)問題の解説書としてコンパクトにまとまっている。 この前偶然、島根県発行の竹島ポスターを見た。そこに書いていた竹島を日本領土とする根拠は以下の四つである。 「1618年、幕府の許可を得た鳥取藩の米子の大谷、村川両家が漁労活動のため、鬱陵島に渡海した。同島のほか、当時、...
竹島(独島)問題の解説書としてコンパクトにまとまっている。 この前偶然、島根県発行の竹島ポスターを見た。そこに書いていた竹島を日本領土とする根拠は以下の四つである。 「1618年、幕府の許可を得た鳥取藩の米子の大谷、村川両家が漁労活動のため、鬱陵島に渡海した。同島のほか、当時、松島と呼ばれた現在の竹島も日本領と認識していた。」 「1905年の閣議決定を経て、竹島が島根県に編入された。それは「国際法」的にも、合法だった。」 「島根県に編入後、日本側は実効支配を行ってきた」 「第2次世界大戦後の日本領土を規定した1952年のサンフランシスコ講和条約の発効により、竹島は日本領土として残った。 」 下三つは日韓合併と国際的な力関係の中での出来事であり、正統性を認めない韓国の主張は正しいと私は思う。特に三番目を何の反省もなく堂々と主張する様な日本だから、ますます問題がややこしくなっていることを「竹島は日本領土だ」と主張する人々は明確に自覚すべきである。 私は竹島問題は領土問題であるのと同時に「歴史問題」だと思う。 1番やっかいなのは、1番上の問題にまだ歴史的な決着がついていないことだ。このパンフは日韓両政府の主張する「根拠」はどちらも不備だらけで、とても肯定できないとする。両政府共に相手の弱点を批判するばかりで、自らを直すことをしないのである。確かにウルルン島並びに竹島への日本人の渡航は昔からあった。しかし、それは一村人の渡航であって、それで日本領土ということにはならない。元禄竹島一件(1692)で初めて日朝交渉があったが、そこではかえって竹島渡航禁止令が出されたのである。ただ、その後も日本人の渡航は続いてはいた。そして、1905年、軍事的理由から明治政府は一方的に竹島は日本領土だと宣言する。しかし、当時既に一島の領有で朝鮮が日本に抗議出来る様な環境ではなかったのである(日清戦争は1894年)。その後、日韓合併で日本が竹島を実効支配していたという。それは果たして「有効」といえるのか。サンフランシスコ条約の時も、韓国は調印に参加していない。一方、韓国の主張する地図の上での独島も、安龍福が独島を朝鮮領有だと日本に主張していたという歴史的な根拠は(韓国政府がいうのに反し)無い。だから、歴史的には、決着はついていないのである。 国際司法裁判所は日韓合併を「合法」だとみなすという。「法は何も知らない」のだ。そうすれば、確かに竹島は日本の領土になるだろう。しかし、日本人の私でも、それは耐えられない。良心が許さない。 竹島問題は、領土問題である以前に歴史問題である。と私がいう所以である。 2012年10月14日読了
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