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白ナイル ナイル水源の秘密 筑摩叢書161
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白ナイル ナイル水源の秘密 筑摩叢書161

アラン・ムーアヘッド(著者), 篠田一士(著者)

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白ナイル ナイル水源の秘密 筑摩叢書161

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1970/02/28
JAN 9784480011619

白ナイル

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2006/08/12

現代世界ノンフィクション全集 全24巻 原価一冊650円。セット古本2400円也。よって、セットで ご来訪。本来の目玉は「運命とのたたかい」 「運命とのたたかい」 アーネスト・ガン 筑摩書房 『現代世界ノンフィクション全集』22巻 飛行機特集の巻 タイトルまちがっているよ...

現代世界ノンフィクション全集 全24巻 原価一冊650円。セット古本2400円也。よって、セットで ご来訪。本来の目玉は「運命とのたたかい」 「運命とのたたかい」 アーネスト・ガン 筑摩書房 『現代世界ノンフィクション全集』22巻 飛行機特集の巻 タイトルまちがっているよ。 飛行機大好きなので、読んだ本。他にも「翼よ、あれがパリの灯だ」「地球は青かった」「夜と嵐をついて」等の有名作が入っているのですが、一番印象に残ったのが、この「運命とのたたかい」。 だって、全然たたかってないんだもの。 当時確率ではありえないと言われた航空機事故が多発していた頃、1人の定期便パイロットが、乗客を途中で積み下ろししながら、全速力で帰還します。微妙な振動を感じながらも、ただ早く帰って、ヨットで帆走したかったために。  ヨット休暇から機嫌よく返ってきた主人公は、ハワードと言う人物に呼び止められ、以下の解説を聞かされます。 「絶対確実というわけには行かないが、わたし達は今ではベインブリッジのイースタン航空の衝突事故は失行(アンポーティング)が原因だったと信じている。何のことだか知っているかね?」 わたしは全然聞いたことがないと白状した。 … 「君ははじめて振動に気がついたときに速度を落としたかい? 君はそれが怖いことを知らなかったからこそ落とさなかった。万一神経質なタイプだったら、もし君が速度を落としていたら、重心の位置が変わったのだ。そうすればすでに起こりかけていた失行状態がきっと実現したに違いないのだ……だが君は違っていた。動力削減なんかしなかった。このすばらしい果断のおかげで君の生命もあの日の第一号の事故も救えたのだ。」  わたしはただ「なるほど」としかあいづちのうちようがなかった。 「これだけでもまだだめだったのだ」 と彼は言った。 「君はバーバンクに着陸して21人の客を降ろした。この理由は神のみぞ知るだがね、君はちょうど彼らを下ろしたあとの差に当たる重量だけの燃料を積んだのだ。それでも君の機の重心が移動して失行が起こることは十分ありえたのだ」 「君はつまらん帆走に行こうと思ってオークランドまで急いで飛ばした。その結果だ、航空日誌に数字が出ているんだから否定したって駄目だぞ、君は最後までものすごい最大の巡航速度でやった」  彼はここで黙るとひげをなでて、信じられないように私をじっとみつめた。 「もし君が、われわれがやっと発見したことを計画的に実行したのだと判断していたなら、君を見るわしの目は全然違っていたはずなのだ。われわれはさんざん計算尺でやってみたあげくに、いいかい、その失行の可能性を阻止できるはずの動力とスピードと重量の唯一の組み合わせを君がつくりだしたことを発見したんだ」 ね、たたかってないでしょう。 凄まじい幸運のおかげで九死に一生を得た主人公のお話。

Posted by ブクログ

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