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マイ・バック・ページ ある60年代の物語
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2010/11/25 |
JAN | 9784582834840 |
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商品レビュー
4
38件のお客様レビュー
もちろんキモとなる著者が逮捕される事件も読み応えがある。だが、私が惹かれるのは「それ以外」の名もなき人たちの肖像だった。彼らは紛れもなくこのエッセイにして痛切な自伝が描く「60年代」を生きていた。沢木耕太郎のスケッチや、村上春樹や中上健次、村上龍が描く青春を連想してしまう(おかし...
もちろんキモとなる著者が逮捕される事件も読み応えがある。だが、私が惹かれるのは「それ以外」の名もなき人たちの肖像だった。彼らは紛れもなくこのエッセイにして痛切な自伝が描く「60年代」を生きていた。沢木耕太郎のスケッチや、村上春樹や中上健次、村上龍が描く青春を連想してしまう(おかしな話だ。龍は「遅れてきた」世代のはずなのに)。ということはこの書物は著者が一皮剥けて一流のエッセイストになる、その「一皮剥ける」ために何物かを葬らなければならなかった鎮魂の書物であり、同時に哀切な文学を綴った1冊どいうことになろう
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記憶のかなたに消えていた60年代がセピアからフル・カラーになって甦ってくるような一冊。 あとがきに綴られた <あの時代に青春を生きた人間が好きなのだ> という川本氏の真情は、あの時代をさまざまに生きた人たちへのオマージュでもあるのだろう。
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一雑誌記者の60年代末~70年代の思い出。 取材する側にどれだけコミットしていいものか、悩みに悩んだ様子が端々から読み取れる。 活動家たちに心情的に寄り添う部分がありながら、取材記者としての立場で彼らを見て、記事を書く。 自分自身の立場に、何かしら消化しきれないものを抱えながら...
一雑誌記者の60年代末~70年代の思い出。 取材する側にどれだけコミットしていいものか、悩みに悩んだ様子が端々から読み取れる。 活動家たちに心情的に寄り添う部分がありながら、取材記者としての立場で彼らを見て、記事を書く。 自分自身の立場に、何かしら消化しきれないものを抱えながら、やがて記者生活の終わりを迎えるきっかけとなる「ある事件」にかかわっていくことになる。
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