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風にもまけず粗茶一服
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | マガジンハウス |
発売年月日 | 2010/12/09 |
JAN | 9784838722198 |
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商品レビュー
4.1
19件のお客様レビュー
相変わらず図書館でリクエストしたのだけど、司書の先生が出してくれはったときに 「イヤ、私が借りるのはそれじゃないです・・・・」 と、いいそうになった。 だって表紙がなんか若いニーチャンになってるんやもの! これはどなた? 韓国系のアイドルやんね? ちゅうか、遊馬のつもりなんか...
相変わらず図書館でリクエストしたのだけど、司書の先生が出してくれはったときに 「イヤ、私が借りるのはそれじゃないです・・・・」 と、いいそうになった。 だって表紙がなんか若いニーチャンになってるんやもの! これはどなた? 韓国系のアイドルやんね? ちゅうか、遊馬のつもりなんかな? エー、前作の表紙のほうがよかったなー。 でも、やっぱり面白かった! お茶のくだりはサラッと読み飛ばしたけど(この話でお茶のくだりを飛ばしていいのか)、修行のくだりは面白かったわー。 遊馬のポテンシャルすごいわー。 一家総出で大事に育てる気持ち、わかる。 「この子はやればできる子やねん」 ちゅうのは、最高に親を困らせると思う。 (やればできるなら最初からやってくれといいたい) (そしてやってもできないことは親としても案外諦めがつく) 武藤家と巴家がつながった瞬間とか、スカッとしたわあ。 やっぱりこういう世界は狭いのだな、と、思わなくもないけど(笑)、この本はシャッキリしてていいな。 日本の文化ってほんまにいいなあ。 日本人なのに日本の文化を知らんのは損してるような気がする。 あと、京都の言葉を書くのがうまいなあと思った。 口語調やけど読みにくくなくて、雰囲気がすごいい出てる。 訛りって表現するのが難しいよね。 (2015.08.31)
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表紙がちょっときつい… お茶によるお茶のための物語というよりは、その先を超えて三道が交わる「生」による「生」のための物語と感じた。前作と比べて、かなり用意周到に物語が構築されている。 なぜだか知らないが「ここ」にいるというまさに「ご縁」。何者であるか強いたり与えたりを、物語で決し...
表紙がちょっときつい… お茶によるお茶のための物語というよりは、その先を超えて三道が交わる「生」による「生」のための物語と感じた。前作と比べて、かなり用意周到に物語が構築されている。 なぜだか知らないが「ここ」にいるというまさに「ご縁」。何者であるか強いたり与えたりを、物語で決してしない。する必要がないから。何者であるかは、探しているうちは見つからない。今・ここに在る以上、もうすでに何者かなのだ。気付かないのは、目先の利便さに奪われて、ほんとうにみたり・聞いたりしていないからだ。小さな花が揺れるだけでそこにお茶が宇宙が見いだせる。そよぐ風の中に音楽が弓道が見いだせる。かくも道は、いつも共にあった。 日本人、という言葉はあまり好きではない。ただ、時間の名残りを眺めると、この日本人というものは何か考えるというよりも、身体で感じることが得意なのだと思う。悩む前に考えろとは言うけれど、悩む前に動いて見よなのだと思う。考えることはしないのに、動かない感じられないようにしてしまったからこそ、「存在」がなおざりにされているのだと思う。身近に「生」があるのに、「生活」によってそれを見つめないでいる。 遊馬が家元を継ぐかなんてどうでもいい。そうでなくても三道ははじめからひとつだから。 章段から感じていたが、雪にも負けず~はやはりカンナとその出自・結婚の物語だった。確かにカンナも独特すぎる役者であるが、馥郁はカンナの物語がなかったら生まれなかったと思う。絢爛な花などではなく、触れれば切れてしまいそうなさびれた薄。けれど薄が惚ける秋の野原は何よりも黄金に輝く。 誰よりも愛が欠けているようで、実は、たくさんの愛に囲まれて凛として彼女はあった。
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『雨にも負けず粗茶一服』の続編。 『雨にも負けず~』が思いがけずよかったので、続きを読んでみた。 遊馬が一見無駄なことをしながらも、自分の道を見つけていくところがよかった。 けれども、途中で主人公の存在感がなくなり、脇役が強くなってきたような…。
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