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埋葬 想像力の文学
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2010/11/25 |
JAN | 9784152091765 |
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商品レビュー
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妻はわたしを誘ってくれた。一緒に死のうとわたしを誘ってくれた。なのにわたしは妻と一緒に死ぬことができなかった。妻と娘を埋める前に夜が明けてしまった。私は妻との約束を果たすことができなかった。 山梨県河口湖町の廃墟のホテルで・・・ 三十歳前後の女性と・・・ 生後一年ほどの幼児の遺...
妻はわたしを誘ってくれた。一緒に死のうとわたしを誘ってくれた。なのにわたしは妻と一緒に死ぬことができなかった。妻と娘を埋める前に夜が明けてしまった。私は妻との約束を果たすことができなかった。 山梨県河口湖町の廃墟のホテルで・・・ 三十歳前後の女性と・・・ 生後一年ほどの幼児の遺体が発見された・・・ 最初は無理心中だろうということだったが・・・ その後、十八歳のフリーターの少年が警察に出頭し、犯行を仄めかす・・・ 自供によると、埼玉の本田高史さん宅で、妻の悦子さんと、娘の詩織ちゃんを殺害し、二人の遺体を河口湖畔まで運び遺棄した、とのこと・・・ だが、その後・・・ 被害者家族の本田高史さんが、妻と娘の遺体を河口湖畔まで運んだのは少年ではなく自分であると告白する手記を発表した・・・ 本田高史の手記と・・・ この事件を取材した男のインタビューとで構成されているこの本・・・ マジで分かりにくい・・・ たぶん最初読みにくい・・・ で、読み進めていくと・・・ あれ?おかしくない? となる・・・ で、読み返すと実際おかしい・・・ 本田高史の手記とインタビューの内容と冒頭に書いてある事件の経過と・・・ 照らし合わせるとどうも合わない・・・ こういうことかな?とおぼろげには分かる(気がする)けども・・・ でもハッキリとは分からない・・・ 言い切れない・・・ おかしい、なんだこれは・・・? 事実が事実を上書きしていてゴッチャになっている・・・? 混ざってるよ! 嘘も混じっているのだろうか・・・? な、ん、な、ん、だ、こ、れ、は・・・? と揺さぶられる物語・・・ 『写真に写っている子猫を見てカワイイと思ったときに・・・ それは子猫がカワイイのだろうか?それとも、その写真自体がカワイイのだろうか? 内容なのか形式なのか? 』 というような箇所が途中あるけども・・・ この本について書いているワタシも、そう問われている気がする・・・ ワタシの答えはどっちも、です・・・ って、ズルイか・・・ でも、内容もクレイジー、形式もクレイジーなので・・・ オススメちゃん・・・ ちなみに・・・ 『本当の彼女なんてわたしは知らない、わたしはただわたしが知っている彼女について語っただけである・・・』 とあるけど、この本に関してワタシが書くのもそういうことかな・・・?
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くどい部分も確かにある。だが、その中の狂気じみた箇所も魅力のひとつなのかも。 自分が彼女の立場に、彼の妻であり彼のではない子の母という立場になったとき、どうするか考えた。…私と一緒に死んでくれますか、は言えないな。
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独特のの語り口が印象的。 様々な人によって語られる、殺された女性。 犯人である少年と、彼女を埋めた夫の、心の動き。 論理の展開の異様さに、ぞくぞくしながらも引き込まれた。 ぐるぐる掻き回される感じで眩暈がするような読後感だった。
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