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テンペスト(第4巻) 冬虹 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2010/11/24 |
JAN | 9784043647149 |
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テンペスト(第4巻)
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琉球に生まれた元王族の子孫の女性 真鶴=孫寧温のお話 そして琉球王国の終焉…… 聡明な少女である真鶴は、女である事を理由に学問を修められない事に不公平に感じていた 家の跡継ぎとして、叔父の息子を養子に迎えた兄がいたが、父の厳しい教育に耐えられず失踪してしまう 真鶴は性別を偽って...
琉球に生まれた元王族の子孫の女性 真鶴=孫寧温のお話 そして琉球王国の終焉…… 聡明な少女である真鶴は、女である事を理由に学問を修められない事に不公平に感じていた 家の跡継ぎとして、叔父の息子を養子に迎えた兄がいたが、父の厳しい教育に耐えられず失踪してしまう 真鶴は性別を偽って孫寧温と名乗り、宦官として王宮に勤める事を目指す 中国の科挙よりも難しいとされる科試に合格した寧温の行動 本当は女でありながら男として振る舞うも、それでも宦官という完全に男とも呼べない皮を被っている状態 最年少で科試に合格してスピード出生していくことによるやっかみ 新国の冊封体制に組み込まれながらも、薩摩の息もかかっている危うい立場の琉球 次々と降りかかる無理難題 父から明かされた元王族という真実を抱えながらの奮闘 徐丁垓を排除した事による八重山への流刑 真鶴として側室への召し上げ ペリーの来琉にともなる恩赦と再びの王宮勤めの二重生活 二重生活の終焉を予期させる妊娠の発覚 何とか出産したものの、兄による暴露による逃亡 時は流れ、子が育ってから、琉球の終焉まで 読んでるときの脳内BGMは「ベルサイユのばら」の「薔薇は美しく散る」が流れてた ずっと孫寧温として生きて来ながらも、時折顔を覗かせる真鶴の気持ち 恩赦で王宮に戻った時点で、真鶴は失踪した事にして二重生活を解消すればよいのでは?と思ったけど、真鶴のアイデンティティの割合いが大きくなってたのだろうなぁ 最後まで読めば、両方を行き来してきたストーリー上の意味もよくわかる そんな意味では、真牛は死ぬ機会がいつでもあったのに、最後まで残った理由も最後で納得できる 全4巻とそこそこの時間をかけて読んだわけだけど 途中で中弛みすることなく読み切れる展開になっている 最後は琉球王国が終焉を迎えるけれども、読後感は悪くはない まぁ、真鶴がある意味で女としての幸せの道に進む兆しが見えたからだろうか? でも、浅倉雅博が言った「日本に併合されたことを五十年後、百年後の民が心から喜べるように琉球を愛すると約束します」という言葉 実際には守られていないような気がするなぁ…… 戦争では本土防衛の前の激戦の地になったし 戦後はアメリカに政治の権利を握られていたし 今もなお基地問題がある まぁ、この物語でも再三言及されているけど、沖縄の地政学的な意味としてはそうならざるを得ないわけで 致し方ない理由があるものの、申し訳なく思う こうして考えてみると、私は沖縄の歴史をほぼ知らないのだなぁと実感する 首里城の火災による消失はニュースで知って、そんなに重く受け取っていなかった でも、琉球の歴史を知り、感じるには必要な文化財だったのだろうなぁと思える ところで、タイトルのテンペストって、シェークスピアのテンペストと関係あるのだろうか? 舞台が島だし、魔法使いめいた存在や王族も出てくるし、王としての復権の話でもあるけれども…… まぁ、単に「嵐」の意味で捉えておいた方がいいのかもしれないなぁ
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テンペスト、ようやく読み終わった! 最初は孫ペーチンやシュリテンガナシなど、どこで区切ればいいかわからない単語が多く慣れなかったがけど、読み進めるにつれて慣れた。 真鶴の一生はなかなかハードなものだったが、聞得大君の人生のほうが壮絶に描かれていると感じた。当時の女性の扱いや女性の能力の考え方などが差別的に描かれており、見ていて気持ちの良いものではなかったが、どこかコミカルな描写もあり、なんとか楽しく読み切ることができた。 廃藩置県という言葉は授業で習ったが、さくっと改革を進めた程度の認識しかなかったため、沖縄県になるまでの当時の琉球国民がこんなに誇りを持って琉球王国を愛し、日本に併合されたくないと考えていたんだということを初めて知った。
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龍の子よ、王国を抱いて翔べ! 側室として首里城に返り咲いた真鶴に懐妊の兆し!? 一人二役の二重生活も、いよいよ限界か。否応なく押し寄せる列強の足音と、近代化の波。王国滅亡へのカウントダウンか……。琉球ロマン、いよいよクライマックス 真鶴が兄の代わりに温寧と性別を偽り、王宮で政治を司るようになったところから始まった物語。時には、朝薫と協力したり、嫉妬ゆえの裏切りに会ったりしたものの琉球王国を守るために奔走して行った。その過程で、王の側室になってしまい、子を宿し、母になったことで温寧の信念も変化していく。そこがこの本の面白いところであり、読み応えがあった部分でもあった。
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