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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/11/16 |
JAN | 9784062165853 |
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商品レビュー
4
25件のお客様レビュー
脳科学者と弁護士の対談という形式がとてもエキサイティングです。新しい脳と古い脳のせめぎ合いというテーマが心に残りました。
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人の脳は常に闘争を求めている、というのはやや誇張であるが、緊張と緩和が一つのキモである。 脳科学者と弁護士の対談である。 弁護士というのは「理」の専門家であるようなイメージがあるが、実際の所「情」も重要であって、特に著者の一人である鈴木氏は「和解」による決着を重視しており...
人の脳は常に闘争を求めている、というのはやや誇張であるが、緊張と緩和が一つのキモである。 脳科学者と弁護士の対談である。 弁護士というのは「理」の専門家であるようなイメージがあるが、実際の所「情」も重要であって、特に著者の一人である鈴木氏は「和解」による決着を重視しており、そうなると「法律でこうなっているから」と一方的に押し付けようとしてはまとまるものもまとまらない。結論はある程度固まっていたとしても、「いつどのように伝えるか」みたいな情動の部分が深く関わってくる。 そうした情動というものをいかに読みとるかという所がいわゆる「コミュニケーション能力」の一要素であり、あたかも天賦の才のように受け取られがちではあるが、まずは知ること、そして実践すること、そうした技術の範疇であるようにも思う。 人はそれぞれ違う考え方を持つわけで、対立するというのはむしろ自然なことであり、それを無理に押さえ込むほうが不自然である。とはいえ対立をエスカレートさせてはお互い消耗するばかりで、そこで対話をして和解していくというプロセスが重要になる。あたかも雨として降った水が川を流れ海に至り、蒸発してまた雨になるという循環を見ているようである。留まる水は腐る。流れていくという過程で、対立と和解があるのである。 繰り返すが本書は対談であって、無理に系統立てようとはせず、自然な形で話が展開していくので、こちらも肩肘張らずに、気楽に読み通せる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2010年刊行。脳研究者(東京大学大学院薬学系研究科准教授)と弁護士による対談。人間の利他的な側面、抑制的な思考をもたらす脳の部位は、マネーゲーム(外国為替証拠金取引、FX取引)では上手く作用しないことなど、興味深い内容である。対談なのでするする読めるが、奥は深い。鈴木仁志氏の証拠金取引等に関する理解や司法手続を絶対視できない見識は至極真っ当なので、多くの方々に是非一読をお勧めしたい。
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