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ユーラシアの双子(上)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/11/15 |
JAN | 9784062152600 |
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ユーラシアの双子(上)
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商品レビュー
3.6
15件のお客様レビュー
紀行小説ですね。 文中にでてくる腐ったピロシキが想像できすぎる… 船や列車の閉じこめられた感じが息苦しい。 ふたりのダジャレ合戦がおもしろかったです。 どうなっていくのかなー エリカを救えるか。
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椎名誠や沢木耕太郎を昔よく読んだ。それは小説というよりも紀行文やエッセイに近く、しかし主人公が歩む旅路を詳細かつ克明に表現する展開の仕方は見事で、ノンフィクションにありがちな抑揚のない緩慢な展開を補填して余るものだった。 本作もまた、単なる紀行文では当然終わらない。大崎善生独特...
椎名誠や沢木耕太郎を昔よく読んだ。それは小説というよりも紀行文やエッセイに近く、しかし主人公が歩む旅路を詳細かつ克明に表現する展開の仕方は見事で、ノンフィクションにありがちな抑揚のない緩慢な展開を補填して余るものだった。 本作もまた、単なる紀行文では当然終わらない。大崎善生独特の言い回しや登場人物の堂々とした存在感は、さすがといったところだ。更に今作では、これまでの大崎作品以上に、詳細な情景描写がなされているように思える。 紀行を主題とする作品では、経路を示した地図を巻頭に持ってくることがしばしばある。しかし、シベリア鉄道という、例えその存在を知らなくても、誰もが想像に易い移動手段を、まさに『背骨』にすることで、逆に読者の想像力をかき立てている。 主人公の石井とイエローマン(『ランプコントロール』のグリーンマンを思い出したのは自分だけではないはず)前沢と共に旅をし、葉山エリカを救うという使命を果たす。そんな気分にさせてくれる。 下巻に向けて唯一気がかりなのは川村紗江との過去の(?)関係だ。モスクワを前にした、シベリア鉄道もいよいよ佳境というタイミングで、これまた大崎作品独特の性描写を滑り込ませる。思わず「やっぱりきたか」と呟いてしまった。同時に、「なにもこのタイミングでなくても」とも思ってしまう。 この関係が元で香織の精神に恢復し難い傷を負わせたことは間違いないのだろうが、果たしてそのためだけのエピソードなのか。はたまた下巻への伏線か。個人的には後者を期待したい。 なんにせよ、下巻では上巻以上のドラマが待っているのだろう。早速読み進めようと思う。
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言葉が少し、まずくなった。 話の運びが少し、強引になった。 そして、ロシアには行きたくないな。 大崎善生の文章は好きだったのだ。本当に。まだ上巻を読み終えたところなので、今後どういう展開を見せるのかは分からないけれど、やはり彼は少し変わったと思う。私は、昔の大崎善生が好きだった。
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