ユーラシアの双子(上) の商品レビュー
紀行小説ですね。 文中にでてくる腐ったピロシキが想像できすぎる… 船や列車の閉じこめられた感じが息苦しい。 ふたりのダジャレ合戦がおもしろかったです。 どうなっていくのかなー エリカを救えるか。
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椎名誠や沢木耕太郎を昔よく読んだ。それは小説というよりも紀行文やエッセイに近く、しかし主人公が歩む旅路を詳細かつ克明に表現する展開の仕方は見事で、ノンフィクションにありがちな抑揚のない緩慢な展開を補填して余るものだった。 本作もまた、単なる紀行文では当然終わらない。大崎善生独特...
椎名誠や沢木耕太郎を昔よく読んだ。それは小説というよりも紀行文やエッセイに近く、しかし主人公が歩む旅路を詳細かつ克明に表現する展開の仕方は見事で、ノンフィクションにありがちな抑揚のない緩慢な展開を補填して余るものだった。 本作もまた、単なる紀行文では当然終わらない。大崎善生独特の言い回しや登場人物の堂々とした存在感は、さすがといったところだ。更に今作では、これまでの大崎作品以上に、詳細な情景描写がなされているように思える。 紀行を主題とする作品では、経路を示した地図を巻頭に持ってくることがしばしばある。しかし、シベリア鉄道という、例えその存在を知らなくても、誰もが想像に易い移動手段を、まさに『背骨』にすることで、逆に読者の想像力をかき立てている。 主人公の石井とイエローマン(『ランプコントロール』のグリーンマンを思い出したのは自分だけではないはず)前沢と共に旅をし、葉山エリカを救うという使命を果たす。そんな気分にさせてくれる。 下巻に向けて唯一気がかりなのは川村紗江との過去の(?)関係だ。モスクワを前にした、シベリア鉄道もいよいよ佳境というタイミングで、これまた大崎作品独特の性描写を滑り込ませる。思わず「やっぱりきたか」と呟いてしまった。同時に、「なにもこのタイミングでなくても」とも思ってしまう。 この関係が元で香織の精神に恢復し難い傷を負わせたことは間違いないのだろうが、果たしてそのためだけのエピソードなのか。はたまた下巻への伏線か。個人的には後者を期待したい。 なんにせよ、下巻では上巻以上のドラマが待っているのだろう。早速読み進めようと思う。
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言葉が少し、まずくなった。 話の運びが少し、強引になった。 そして、ロシアには行きたくないな。 大崎善生の文章は好きだったのだ。本当に。まだ上巻を読み終えたところなので、今後どういう展開を見せるのかは分からないけれど、やはり彼は少し変わったと思う。私は、昔の大崎善生が好きだった。
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シベリアから、ひたすら鉄道を乗り継いでリスボンまで。平たくいえば中年版 深夜特急という感じ? ひたすら飲んで食べて怠惰な時間を過ごす、というシベリア鉄道がメインの前半ですが、不思議と飽きませんでした。最近忙しいからかな…。
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(上・下巻 共通) 「存在という名のダンス」で 大崎さん どこへいっちゃうんだろう・・・? と思ったけど この作品はそれ以前の大崎さんらしい 悲しみの中にも 再生の光がみいだせるような作品で 良かったと思います。 登場する 2組の父・娘の関係を とても羨ましく思いました。
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鉄道好き、そして海外旅行が好きな私にとってはとても面白いお話でした。 私もいつか、シベリア鉄道に乗ってみたいなぁと思っていたけど、想像以上に過酷な旅みたい。 でも鉄道での旅、憧れる。 手始めに、いつかシアトルからロスまで鉄道で行ってみようかな。 果たしてこの作者さん、実際にロシ...
鉄道好き、そして海外旅行が好きな私にとってはとても面白いお話でした。 私もいつか、シベリア鉄道に乗ってみたいなぁと思っていたけど、想像以上に過酷な旅みたい。 でも鉄道での旅、憧れる。 手始めに、いつかシアトルからロスまで鉄道で行ってみようかな。 果たしてこの作者さん、実際にロシアとかに行ったことあるのかしら。 外部の情報だけで書いてるとしたらすごいなぁ。 自分も実際に旅をしているみたいな気分になっちゃった。 続編も読まなきゃ。
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さすが好きな作家。 期待通りです。 文章が美しいからスラスラ頭に入ります。 具体の感想は、下巻読んでから。 今のとこ、いい感じであります。
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ロシアには行きたくないなぁ・・・やっぱり。 「ドナウよ、静かに流れよ」は好きではなかったので、これも似たような書き方ならイヤだなと懸念していたが、大丈夫だった。 父と娘の関係には首を傾げたくなることもあるが、好感の持てる人達が多いせいか読み易い。
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ストーリーはやや陳腐とも言えるが、なんか雰囲気があってまた読みたくなるのが大崎善生。単に文体が好きなのかもしれない。妻と共通の読後の感想、「ロシアには行きたくない」
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大崎善生「らしさ」がちょっと薄いかなー、と感じたんだけど、読み進めて後半くらいにぐっといきなり、きました。いつものあれ、的な。薄い、淡い、過去の切なさとの対話、みたいな。 ユーラシア大陸を、鉄道で横断する中年が主人公。上巻ではほとんどが舞台はロシアで最後にポーランドまでやってきま...
大崎善生「らしさ」がちょっと薄いかなー、と感じたんだけど、読み進めて後半くらいにぐっといきなり、きました。いつものあれ、的な。薄い、淡い、過去の切なさとの対話、みたいな。 ユーラシア大陸を、鉄道で横断する中年が主人公。上巻ではほとんどが舞台はロシアで最後にポーランドまでやってきました。下巻では、大崎善生お得意のまさにヨーロッパな風景や、スペインポルトガルをどう描くのか、とか、後半いきなり加速度を上げた物語がどう進むのかが楽しみ。 あまりに楽しみ過ぎて、読み始めてしまうのがちょっと勿体無い気がしてしまうぜ。
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