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超マクロ展望 世界経済の真実 集英社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2010/11/16 |
JAN | 9784087205688 |
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超マクロ展望 世界経済の真実
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4.2
67件のお客様レビュー
超マクロというのは、超マクロ経済の意ということで、ならば「超マクロ経済展望」というタイトルが適切だろう。歴史のスパンという点では、グローバルヒストリーほどの論であり、決してビッグヒストリーのような超マクロな論ではない。 本書では、現在の先進国の経済危機を一過性なものではなく、発...
超マクロというのは、超マクロ経済の意ということで、ならば「超マクロ経済展望」というタイトルが適切だろう。歴史のスパンという点では、グローバルヒストリーほどの論であり、決してビッグヒストリーのような超マクロな論ではない。 本書では、現在の先進国の経済危機を一過性なものではなく、発展途上国の成長に伴う資源の高騰による構造的なものであると説明する。これはよく言われていることでよく分かる。しかし、そこで問題になるのは、なぜ今、発展途上国が成長しているのか、そしてなぜかつていわゆる先進国が世界で圧倒的な支配を治めてきたかではないだろうか。 本書ではせっかく16世紀以降の近代世界システムを論じるウォーラーステインの論を援用しながらも、彼の本来の問題であるはずのこのような問題にはあまり触れていない。さらに言えば、実体経済から金融経済への転換とヘゲモニーの推移というサイクルについては興味深い議論がされているが、とはいえ例えばオランダのヘゲモニーなどアジアでそれほど意味があったろうか、少なくとも米国のそれとは比較にならないだろう。この分野についてはたくさんの業績がせっかくあるのに、ウォーラーステインのかなり古い問題枠組みをそのまま受け継いでしまっている。すなわち16世紀以降のヨーロッパ世界以外には無頓着過ぎて、もたらされる知見はどうしてもヨーロッパ中心主義になっている。 また、近世・近代ヨーロッパに関する説明には、首をかしげたくなるものがある。例えば、中世封建社会が近代主権国家に変わっていくのは、16世紀あたり、カール5世やフェリペ2世のころだと言う。具体的に、当時スペインという国家があったと言うのだろうか。国家というものをどうとらえるのか何か齟齬があるのかもしれないが、スペインについて言えば通論的にはそれは少なくとも18世紀のスペイン継承戦争以降ではないのだろうか。 それに比べると現代のマクロ経済に関する論は(私の無知ゆえか)面白く読めた。リフレ派に対する反論も説得的に思える。ただ、16世紀以降のヨーロッパにおける素描もそうなのだが、あまりに合目的的・合理的に人間の行動をとらえようとするところがあって、イラク戦争や、日本のバブル経済に関する説明など、陰謀論に陥っているようにも思える。 なお、先進国のかつての資源独占と、現在の発展途上国の成長に伴う資源高騰の問題だが、本書でも転換点としてオイルショックを重要視しており、いわゆる資源ナショナリズムに関する説明はある。しかし、超マクロということならば、かつてなぜ先進国に資源の採掘権などを独占され、20世紀後半以降からその独占が崩されたのかについて、ナショナリズムを分析の軸として、科学技術や環境、社会といったアプローチがあっても良かったのではないかと思う。
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「交易条件」「利子率革命」「経済の金融化は終焉を意味する」など、各国の経済の成熟化への流れ、世界経済の潮流がかなり分かりやすく解説されている。 水野和夫「資本主義の終焉と歴史の危機」と併読するとかなりよし。
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資本主義の変遷と金利•利子の歴史、ここからモデル化された枠組みを超えた現代経済を分析されています。 特に、経済の本でありながら資本主義が終焉を迎えることに言及される点は見ものです。
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