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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
発売年月日 | 2010/10/25 |
JAN | 9784336052797 |
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
正直にいうと、半分はついていけなかった。基本の物語はそんなに複雑じゃないけど、それを飾る創世記やユダヤ教や化学の話が無知な者にはちょっとついて行けない。ラビの造った女ゴーレムは、死んで生まれたオーロラとして生まれ変わったのだろうか。 最初の語り手のわたしとは何者? この物語では父は死ぬが、母は死なない。 神以外の父なるものが生命を生み出すことは罪なのか。ヴィクトルはその報いを受けたのか。ゴーレムを造ったラビ、死体から怪物を造ったフランケンシュタインのように。 オランダの作家をもっと紹介して欲しい。
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akemi @akemiq 1 Sep ハリームリシュ「過程」http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336052797/ … 読んだ。幻想小説ではなく倫理書みたい。人類創世、中世の人造人間、現代のDNA技術、と3時代に渡る人間作りが語られる。...
akemi @akemiq 1 Sep ハリームリシュ「過程」http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336052797/ … 読んだ。幻想小説ではなく倫理書みたい。人類創世、中世の人造人間、現代のDNA技術、と3時代に渡る人間作りが語られる。たとえ人間を作り出す技術を掌中にいれても、運命はコントロールできないということかな(つづく DNA解読とヘブライ語のところは謎解きのようでおもしろい。現代のパートでは実在の学者達が実名で登場し、この小説のDNA研究の状況にやけに現実味を感じる。いっそここでやめておいて最後の迷宮部分はナシでよかったのでは。タイトルは審判と掛けるなら内容からみても審理とかね。過程はないなあ
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生命の誕生の起源に迫る発見をした科学者、ヴィクトル・ウェルカーを巡る悲劇。 あらすじを言うとそうなのだが、本書は結構複雑な構成で、いきなり衒学的な聖書解説から始まり読者を煙に巻いておき、ようやく主人公登場かと思えば突然16世紀のプラハに舞台が移動する。 それ以降は、本筋のウェ...
生命の誕生の起源に迫る発見をした科学者、ヴィクトル・ウェルカーを巡る悲劇。 あらすじを言うとそうなのだが、本書は結構複雑な構成で、いきなり衒学的な聖書解説から始まり読者を煙に巻いておき、ようやく主人公登場かと思えば突然16世紀のプラハに舞台が移動する。 それ以降は、本筋のウェルカーの物語に戻る。『天国の発見』にもひけをとらない抜群のストーリーテリング・めくるめく展開に魅せられ、あっという間に最後まで読ませられてしまう。 しかし、読者は彼の物語に段々別の世界が介入してくるのに気づくだろう。本書序盤で語られた16世紀プラハのゴーレムを巡る話が、絶妙に本筋と対象をなしている。そしてそれだけでなく、最後彼が街を駆け巡るあたりから、妙に現実がボヤけ始める。 そして、結末を読めば・・・、誰もが帯の謳い文句「カフカの『審判』へのオマージュ」の意味を理解するだろう。 一級のエンターテイメントでありながら、物語の後ろに潜んだ構成の妙を探す楽しみにも満ちた、期待に応える秀作だった。私にとってムリシュは今後も安心して購入できる作者の一人となった。
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