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アメリカ弱者革命 報道が教えてくれない 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2010/10/28 |
JAN | 9784101338910 |
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アメリカ弱者革命
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商品レビュー
4.2
17件のお客様レビュー
自由と民主主義の国といえば・・まず米国の名前が浮かぶ。しかし、その自由とやらが、弱者の犠牲の上に成り立つているものだとしたら。 本書は、そうした貧困にあえぐ米国人の若者が、詐欺のようなリクルート活動で戦場に送られている事実を明らかにしています。息子ブッシュ時代に成立した法案「落ち...
自由と民主主義の国といえば・・まず米国の名前が浮かぶ。しかし、その自由とやらが、弱者の犠牲の上に成り立つているものだとしたら。 本書は、そうした貧困にあえぐ米国人の若者が、詐欺のようなリクルート活動で戦場に送られている事実を明らかにしています。息子ブッシュ時代に成立した法案「落ちこぼれゼロ法」とは、学校に行きたくても行けない貧しい家庭の子をターゲットに、後方支援の仕事がメインだとか学費や医療保険、最低賃金や除隊後の就職先のあっせんなどの甘言で軍隊の下部組織が、直接学生をリクルートしていく。しかし、実際は真っ先に前線に送られ、大学の奨学金をもらうために払えそうもない前金が必要だったり、除隊後はPTSDで仕事どころではない精神状態で帰還という有様。リクルーターは、もちろん現実を知っているが、リクルート数のノルマがあるため自分が失職しないように平気でうそを言う、そして学校はこの法案に反対すれば助成金がカットされるというそれぞれの弱みに米政府はつけこむ。さらに、9.11後に成立した「愛国者法」は、戦争反対者をテロ容疑の名目で逮捕できるようになった・・ 著者はこうした現実を丹念にインタビューで拾っていく。 結局弱者は、「生活が苦しくて入隊しても、社会の底辺から軍というシステムの底辺にスライドするだけ」の捨て駒でしかない、という諦念から逃れられない。 そうした閉塞感から、戦場で息子を亡くした母親たちがついに立ち上がった・・ さらに、電子投票に反対するハンスト活動家ジョン・ケニーの話も必読です。 作品紹介・あらすじ: 豊かなはずの超大国アメリカに、貧困生活を送る人、医療費が払えず破産する数多の人がいる。貧しさゆえに戦場に送られ、心身に深い傷を負う若者がいる。そんな現状を打破すべく立ち上がった「弱者」たちがいた-。電子投票に抗議する活動家。軍事訓練に反対する高校生。反戦運動を展開する母親たち。進み続ける彼らに寄り添い、希望の灯を探す若きジャーナリストの心の旅路。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2010年(底本2006年)刊。本書は子ブッシュ再選期の米国の一面を語る。それが日本の反面教師足りうるか。本書で叙述される著者の様々な体験は、我々の今を問いかける。子・ブッシュと境遇・メンタリティ?が類似するらしい現首相(「新・戦争論」佐藤優・池上彰著)が政権担当なら猶更。なお、電子投票制度の問題は目から鱗。手書き投票の場合、個人の投票行動の把握には面倒な作業を要し、間接的に秘密確保の信頼性を上げている。が、電子投票の場合、悪意を持てば、ボタン一つの検索で投票行動の秘密を把握しうるのだ。くわばらくわばら。 ちなみに、アメリカの隠れた徴兵制に関しては、本書は具体的に書いているが、著者の他の書とも被る内容である。ただ、イラク戦争従軍兵士の給与が約200万円/年には目が点(しかも、大学学費のための積立や戦死のための生命保険、軍服代等に天引きされる)。
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「貧困大国アメリカ」の堤未香さんです 相変わらず彼女の「立ち位置」はぶれておらず そこから発信されていく言葉(文章)には、当然のことながらしっかり説得力があります。 日本国内で言えば 沖縄で数々の大きなトラブル(犯罪)の根っこは ここにあるのだな、と改めて再確認してしまいます...
「貧困大国アメリカ」の堤未香さんです 相変わらず彼女の「立ち位置」はぶれておらず そこから発信されていく言葉(文章)には、当然のことながらしっかり説得力があります。 日本国内で言えば 沖縄で数々の大きなトラブル(犯罪)の根っこは ここにあるのだな、と改めて再確認してしまいます。 ほんとうにわずかな富裕層のために 膨大な底辺層が意図的に作り出されている構図 これって アメリカだけでなく 世界の各地で使われていく常套手段ですよね もちろん この 日本でも… 最後の章の アメリカの「おかあちゃん」たちに 心からエールを贈ります
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