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アメリカと宗教 保守化と政治化のゆくえ 中公新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2010/10/25 |
| JAN | 9784121020765 |

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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
アメリカの分断に関して、宗教という観点から述べたもの。経済的な観点からは多いが、宗教という軸を加えるとより現状を俯瞰することができる。
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いや、これは良書(と思う)。 中身は「アメリカと宗教」というより、「アメリカの宗教と政治の歴史」といった内容(宗教といってもキリスト教に偏っている)。日本人には馴染みがなく分かりづらい同テーマについて、日本人向けに浅過ぎず(退屈してしまうほど)詳しすぎず、非常によいレベルでの解説...
いや、これは良書(と思う)。 中身は「アメリカと宗教」というより、「アメリカの宗教と政治の歴史」といった内容(宗教といってもキリスト教に偏っている)。日本人には馴染みがなく分かりづらい同テーマについて、日本人向けに浅過ぎず(退屈してしまうほど)詳しすぎず、非常によいレベルでの解説。いや、とても勉強になりました。この、宗教の影響がある程度でも見えていないと、米大統領選は見えてこないと痛切に感じる次第。 惜しいのは2010年の刊行のためオバマ政権までで終わっていること。叶うならばオバマ後つまりトランプ政権の宗教的背景についても著者の解説をお聞きしたいところ。
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「宗教が政治とどのように結びついて、ここ一〇〇年のアメリカ社会に影響を与えてきたか」(p.269)を解説したもの。最近出た文春新書の『熱狂する「神の国」アメリカ』と内容が似ているが、文春新書の方が建国からの歴史、ユダヤ教なども含めて宗教全般を扱っているのに対して、こちらの方は二...
「宗教が政治とどのように結びついて、ここ一〇〇年のアメリカ社会に影響を与えてきたか」(p.269)を解説したもの。最近出た文春新書の『熱狂する「神の国」アメリカ』と内容が似ているが、文春新書の方が建国からの歴史、ユダヤ教なども含めて宗教全般を扱っているのに対して、こちらの方は二〇世紀の、宗教保守・原理主義の動きを中心に扱っている違いがあり、両者の内容はだいぶ異なる。 あやふやだった知識が少しずつ整理されていく感じがするが、それでも色んな政治家や牧師の名前が出てくるので、難しい。今回整理できたことは、まず政治的な保守・リベラルと宗教的な保守・リベラルが一致しないということで、p.259には「宗教と政治のマトリックス」が載っている。これを見ると、「政治的にリベラルだけど宗教的に保守」とか、「宗教的には保守だけど政治的にはリベラル」といった部分をちゃんと理解する必要があると感じた。同時に、保守やリベラルの意味するところが変わっていったことを理解するのも難しい。p.102には、「信仰を深める必要性から、人種差別・隔離と言った世俗社会の規範や政府の政策を支持する」のが保守で、「社会の改善によって神の国の到来を速める現世改革力を持つ人びと」がリベラルと呼ばれたが、公民権運動以降、「過激化する運動への積極参加を推進することの是非を問う人びとが、保守派と呼ばれ」、「人種差別・隔離という現実的な社会問題を迅速に解決するために運動に積極的に参加する人びとが、神学的傾向とは関わりなく、リベラル派と見なされる」というのがまた難しい。 宗教右派の成立については1970年代末、「保守的な福音派を動員し彼らの価値観や世界観を政治に積極的に反映させようとする利益集団を設立して展開する宗教・政治運動『宗教右派』(=『キリスト教右派』)の構想が誕生」(p.175)したということや、カトリックについて、「カトリックは基本的には人工妊娠中絶など声明に関する問題には反対を表明するが、積極的な社会政策には賛成で、民主党と共和党の間を行ったり来たりする浮動票である。」(p.242)など、断片的には色々分かった気はするが、結局全体像を把握する段階には至らず、もっと勉強が必要だと感じた。 あとは個人的なことで、たしか文春新書の方にも書いてあった気がするが、おれが二週間くらいホームステイしたカリフォルニア州のオレンジ郡、ディズニーランドもあるアナハイムというところは、かつての南部や中西部から移り住んだ保守的な人たちで形成され、かつては性教育の授業の是非をめぐる争いが起きる(pp.159-61)など、結構日本人にとっては怖いところなんだなということを改めて知った。(16/08/21)
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