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調査されるという迷惑 フィールドに出る前に読んでおく本
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | みずのわ出版 |
発売年月日 | 2008/04/01 |
JAN | 9784944173549 |
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調査されるという迷惑 フィールドに出る前に読んでおく本
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調査されるという迷惑 フィールドに出る前に読んでおく本
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商品レビュー
4.2
18件のお客様レビュー
フィールドワークで「調査される側」から見た文化人類学・民俗学の活動について。 権力論とかそういう話かと思ったら、学者が勝手に家に入ってきたとか民具を借りて返さないとか、流石に現代の研究倫理では克服されていそうな当然そらアカンでしょという、文字通り「迷惑」についての教本だった。 ...
フィールドワークで「調査される側」から見た文化人類学・民俗学の活動について。 権力論とかそういう話かと思ったら、学者が勝手に家に入ってきたとか民具を借りて返さないとか、流石に現代の研究倫理では克服されていそうな当然そらアカンでしょという、文字通り「迷惑」についての教本だった。 宮本常一の言う『調査というものは地元のためにはならいで、かえって、中央の力を少しずつ強めていく作用をしている場合が多く、しかも地元民の人のよさを利用して略奪するものが意外なほど多い。』に示される「中央」と「地元」の構造は、もはやアカデミアの世界だけではなく普通に生きる我々も陥りかねない問題とも思える。
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宮本常一の文章は第1章のみ。あとはそれを受けた安渓さんの実体験や聞き書き、アンケートのまとめなどのわりと雑多な文章。も少し整理してもよいようには思う。 調査する側の傲慢、される側の迷惑が具体例を挙げてたくさん書いてある。借りパクは論外として、研究結果を還元しないなどの不義理を重ね...
宮本常一の文章は第1章のみ。あとはそれを受けた安渓さんの実体験や聞き書き、アンケートのまとめなどのわりと雑多な文章。も少し整理してもよいようには思う。 調査する側の傲慢、される側の迷惑が具体例を挙げてたくさん書いてある。借りパクは論外として、研究結果を還元しないなどの不義理を重ねていて、そりゃ学者が嫌われるわけだという話ばかり。良かれと思って発表した場合でも、地元の人を住みづらくしていたり、文化の手本になって固定化してしまったり、難しそうだ。無色透明ではいられない。 フィールドワーク調査をする人は少ないとして、InstagramやYouTubeにまで拡げて考えると、もはや調査という目的すらなく、責任も何もないまま、表示数を稼ぐために似たようなことは爆発的に増えているんだろうなと思う。 関与するからには、人間として誠実と友情を貫く覚悟が求められるが、安渓さんは調査対象の地域で米作りをして米屋になってしまっていたのはすごい。いいことなのか評価も難しい。
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宮本常一先生の文章は名文だと思った。 内容云々置いておいてこの文を美しいと思うなら、信憑性はこの文の価値の全てではないんだなと思うし、 宮本常一の本を読んで受ける印象がじんとくるものであれば、 それでいいのかもと思った。 ただ、内容については、学者って嫌だなと思ってみたり。
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