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子ども虐待 講談社現代新書
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子ども虐待 講談社現代新書

西澤哲【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2010/10/20
JAN 9784062880763

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商品レビュー

4.3

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みんなの感想まとめ
  • 虐待問題入門書
  • 子どもの心の傷
  • 親の心理分析
  • トラウマ治療の知見
  • 性的虐待の実態
  • 子どもへのケア方法
  • DVと虐待の関係
  • 心理臨床の実践
  • 子ども虐待の影響
  • 専門家の視点

虐待の問題を深く掘り下げた本書は、子どもが受ける心の傷やその影響、さらには虐待を行う親の心理についても詳しく解説しています。著者の西澤哲氏は、長年の専門的な経験を基に、虐待の本質やトラウマの影響を明らかにし、読者に新たな視点を提供します。

特に、虐待がどのように子どもの心に深い傷を残すのか、またその後の人生にどのような影響を与えるのかに焦点を当てており、親の心理や子どもへのケアの重要性についても考察されています。さらに、トラウマ治療やプレイセラピーの先駆けとしての知見も得られ、過去の事例や治療法の背景についても触れています。

この本は、虐待問題に対する理解を深めたい人々にとって、貴重な入門書であり、関係者にとっては手引きとしても役立つ内容となっています。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【虐待の本質①】子どもの乱用  大人(親)が自分のために子どもを利用することは子どもの乱用であり、虐待の本質的要素である。つまり、明らかな暴力を伴わない代理性ミュンヒハウゼン症候群や「あなたのため」と称して親の欲求を満たすためにさせているEM(エデュケーショナルマルトリートメント)なども虐待と言えよう。 【虐待の本質②】虐待のダメージは心理的要素にある  身体的虐待、ネグレクト、性的虐待、心理的虐待のすべてにおいて共通しているのは心理的虐待である。すなわち、自転車でこけて怪我をしても傷つくのは身体だけだが、身体的虐待の本質は「親に愛されていない」という心理的ダメージにある。  そう考えると、体罰が当たり前だった時代は、身体的暴力を受けても、それが(世間的に)非常識とされる現代ほど心理的ダメージはなかったかもしれない。 【親が子を虐待してしまう要因】  まず大前提として、多くの親は「暴力は振るうまい」と思っているが、その気持ちを超える"何か"が彼らを暴力(虐待)へと駆り立てている。以下では、その"何か"を列記する。 ①性的虐待の背景には、性的欲求よりも支配欲求が強く関わっていることが多い。当然のように、結果と原因との関係は複雑で、そう簡単に視えるものではない。 ②自分もそのように育てられてきた場合、「これまでの自分の人生」を肯定するために行われることがある(おそらく多くは潜在的に)。親御さんの人生・存在を肯定せずして、子どもの人生・存在を肯定することはできないのかもしれない(そう思っていた方が建設的な場合が多いかもしれない)。 ③「自分の子どもが、昔の嫌いな自分に似ている」といった逆転した同一視や、「自分に暴力を振るっていた親にようになる」攻撃者との同一視といった同一視が生じる場合がある。被虐待的な環境で育っていたり精神的に不安定であったりといったリスク要因は、自我の不安定さを介して(主にネガティブな)同一視の生じやすさにつながり、結果として虐待リスクが上がるのかもしれない。 【その他の学び】  依存欲求は依存欲求でも、子どもとしての依存欲求とパートナーとしての依存欲求とは異なる。前者は(親に向けた)一方的な依存である一方、後者は共に支え合う双方向的な依存である。依存欲求がこのどちらであるかによって(そしてもちろんその強度によっても)、その適応性は異なるであろう。  性器いじりや異性(の性器など)への関心は発達上正常な行為・心理である。しかし、手を用いての性器への刺激や、裸で抱き合う(あるいは人形を裸で抱き合わせる)などと、大人が行う実際の性的行為に近い行動・表現には、被性的虐待の疑いが向けられる。  反芻したり、同じシチュエーションを誘引したりする「トラウマの再現(性)」は、トラウマ(性)体験を処理する上で通る過程である。しかし、前者の再現では、その体験に圧倒されて(例えばフラッシュバックなど)、ネガティブな体験としてさらに強固に記憶されたり、解離による社会的不適応的状態に陥ったりといった悪循環になることもある。後者の再現では、失敗する(すなわち、再びトラウマ(性)体験が引き起こしてしまう)確率が高く、これまたネガティブな信念がより強固になる可能性がある。  「再現」という営みを安全・安心に行える環境を整える必要がある。子どもの場合は特に、大人が注意したくなるような遊び(例えば、津波ごっこ、地震ごっこ)を通して再現が行われることがあるが、それは言語能力が発達途上にある彼らが、全力でトラウマ(性)体験を処理しようとしていることを理解する必要がある。

Posted by ブクログ

2025/09/21

2025/9/21 しつけとは、「不快」から「快」へ子ども自身が戻せるよう、親が関わることによって自己調整能力を育てること。 以下抜粋。 性的虐待に向かう欲求とは、性的欲求より支配欲が先行している。 しつけとは、本来手助けの提供を意味する。しつけという言葉は、子どもに我慢...

2025/9/21 しつけとは、「不快」から「快」へ子ども自身が戻せるよう、親が関わることによって自己調整能力を育てること。 以下抜粋。 性的虐待に向かう欲求とは、性的欲求より支配欲が先行している。 しつけとは、本来手助けの提供を意味する。しつけという言葉は、子どもに我慢するなど自己抑制を覚えさせる」といったイメージを与えがちだが、本来はそうではない。「不快」の状態に陥った子どもが「快」の状態に回復できるように養育者が刺激を与える営みを「しつけ」と呼んだのだ。

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2022/12/27

この本は今で考えると、1世代前に書かれたものだ。日本でどのようにして虐待が問題化されてきたか、その問題だけでなく、子どもの内面に渦巻く問題がどのように世の中に可視化されてきたかを知ることが出来る。トラウマ治療やプレイセラピーの先駆けを知ることができるだろう。 いまでは当たり前と...

この本は今で考えると、1世代前に書かれたものだ。日本でどのようにして虐待が問題化されてきたか、その問題だけでなく、子どもの内面に渦巻く問題がどのように世の中に可視化されてきたかを知ることが出来る。トラウマ治療やプレイセラピーの先駆けを知ることができるだろう。 いまでは当たり前となっているPTSDという症状の基準やどのように作られたかなど、背景まで書かれているため治療例まで知りたい方は必読。

Posted by ブクログ

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