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秋 百年文庫4
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2010/10/01 |
JAN | 9784591118863 |
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秋
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商品レビュー
3.5
15件のお客様レビュー
★★★★ 何度も読みたい 志賀直哉『流行感冒』、正岡容『置き土産』、里見弴『秋日和』収録 『流行感冒』は、一度の過ちで人の全てを評価することはできないし、状況が変われば今まで見えていなかったその人の一面も見えてくるというお話。 一度子供を亡くした経験から娘に過保護になっている...
★★★★ 何度も読みたい 志賀直哉『流行感冒』、正岡容『置き土産』、里見弴『秋日和』収録 『流行感冒』は、一度の過ちで人の全てを評価することはできないし、状況が変われば今まで見えていなかったその人の一面も見えてくるというお話。 一度子供を亡くした経験から娘に過保護になっている父と、そんな彼の目からは首にしたいほどいい加減に見える女中の話。 ある時病が流行し、父は女中や妻に娯楽施設に出掛けるのはおろか、玄関先での立ち話すらも禁止した。しかし1人の女中がそれを破り芝居を見に行き、嘘をついた。そのため彼らの仲は険悪になり、彼は女中に暇を出そうとするが… あたたかい気持ちになるお話。 『置土産』は、一見利己的な言動に見えても、その目的は自分のためかもしれないというお話。 講釈師として生計を立てる主人公は両親と師匠を亡くし、有名な講釈師に声をかけられたことで弟子入りする。その講釈師の十八番で、他の人には真似のできない芸を教えてもらいたい主人公。しかし師匠はのらりくらりとかわすばかし、主人公に面倒を押し付けるばかりで… 登場人物が講釈師であるためかもしれないが、口頭で説明するような文章で、軽い感じでオチまで読めた。 『秋日和』は、亡夫の友人があまりにウザくて途中でやめちゃった…もっと歳とれば読めるようになるのかな
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漱石も「ようかかん」と感嘆した志賀直哉の文章は、確かに流れるようでいて、一種独特のものだ。正岡容は安藤鶴夫のライバルだったらしいが、物語る世界も単に寄席芸人を描いているというのを超えて確かに近しい。仲が悪かったのも、近親憎悪の類だろうか。 里見弴は小津映画の原作と言われれば、スク...
漱石も「ようかかん」と感嘆した志賀直哉の文章は、確かに流れるようでいて、一種独特のものだ。正岡容は安藤鶴夫のライバルだったらしいが、物語る世界も単に寄席芸人を描いているというのを超えて確かに近しい。仲が悪かったのも、近親憎悪の類だろうか。 里見弴は小津映画の原作と言われれば、スクリーンが目に浮かぶ。昔のサラリーマンは本当にヒマだったのだなぁと。
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#読了 NHKでドラマ化した志賀直哉の「流行感冒」が読みたくて。ドラマも面白かったけど、やはり小説でも面白い。今も昔も、流行感冒に対する人の動きって変わらないんだなぁ。 正岡容は存じ上げず、初めて読んだ。小説の題材そのままのような軽快なお話だった。師匠が病床で猫をやってみせたけ...
#読了 NHKでドラマ化した志賀直哉の「流行感冒」が読みたくて。ドラマも面白かったけど、やはり小説でも面白い。今も昔も、流行感冒に対する人の動きって変わらないんだなぁ。 正岡容は存じ上げず、初めて読んだ。小説の題材そのままのような軽快なお話だった。師匠が病床で猫をやってみせたけど、その描写はわずかにも関わらず眼に浮かぶようだった。 里見弴の「秋日和」は、周りのおせっかいにイラッとさせられながら、きっとその当時はこういうおせっかいをする人情がそこかしこにあったんだろうなと、少し寂しさを感じると共にあったかい気持ちにもなった。
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