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岸 百年文庫28
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2010/10/01 |
JAN | 9784591119105 |
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岸
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商品レビュー
3.7
10件のお客様レビュー
有名どころが揃った 『島守』中勘助 解説によると作者20代後半の体験を元にしている。老成しすぎでは。美しい文章ではある 『団栗』など3篇 寺田寅彦 浅草紙というのをはじめて知った 『雨瀟瀟』永井荷風 懐古と厭世
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中勘助「島守」 小説とも随筆とも言い難い、日記形式の文学なのだが、季節や自然を描くひとつひとつの言葉の選び方に至るまで精妙に綴られており、小さな島を一つの世界として成立させている。 寺田虎彦「団栗」他 抒情的な「団栗」は著者の代表的作品だと思うが、個人的には何気ない日常の品から...
中勘助「島守」 小説とも随筆とも言い難い、日記形式の文学なのだが、季節や自然を描くひとつひとつの言葉の選び方に至るまで精妙に綴られており、小さな島を一つの世界として成立させている。 寺田虎彦「団栗」他 抒情的な「団栗」は著者の代表的作品だと思うが、個人的には何気ない日常の品から古今東西の作品論に思考をめぐらせる「浅草紙」に感銘を受けた。 永井荷風「雨瀟瀟」 漢詩や江戸文化にまつわる圧倒的な知識についてはただただ舌を巻くしかないが、著者とその畏友ヨウさんの、江戸趣味の粋を極める通人の在り方を、めくるめく美文にて現代にまで届けてくれた、そのことが既に文学としての功労といえるだろう。
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装丁に一目惚れして入手した一冊。数冊を積ん読していたので、この機会に少し読み進める。 恥ずかしながら三者とも、まともに作品を読んだことがなく、初めての邂逅となる。名前だけは知っている、レベル。うち二人が漱石と関わりがあるなど、関連あったのが興味深い。 『島守』はただただ景色が美し...
装丁に一目惚れして入手した一冊。数冊を積ん読していたので、この機会に少し読み進める。 恥ずかしながら三者とも、まともに作品を読んだことがなく、初めての邂逅となる。名前だけは知っている、レベル。うち二人が漱石と関わりがあるなど、関連あったのが興味深い。 『島守』はただただ景色が美しく、目を閉じると瞼に情景が浮かんできた。隠居したい、と少し思ってしまう。『浅草紙』はなるほど、としきりに思うばかり。一つの事柄からの広がりが染み入る。『雨瀟瀟』は……漢文に明るくないのが悔やまれる。ただ、いつの時代も新しいものを受け付けない人はいるものだな、と。それが良い悪いということではなく、懐古趣味であれ、突き通すのは潔さもあり趣がある。 「岸」というテーマに一番寄り添っていたのは一つ目だが、全体的に湿度の高い話だった。ので、テーマにも納得、というところ。時代による文体の方向性はあるのだろうが、読み辛いというよりもリズムが心地よく、入手しておいて間違いはなかったと思う。
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