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駅 百年文庫37

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2010/10/01 |
JAN | 9784591119198 |
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駅
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
戸板康二『グリーン車の子供』 こういう事件の絡まない推理小説はあまり良いものに巡り合わないが、これは途中まではそもそも推理ものと悟らせない語り口で、傑作の部類に入るだろう。50/100
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一作目だけ読んで一年ほど放置していた。 プーシキンの大尉の娘を読んだところで、そういえばこの本にもプーシキンがいたような、と再び手に取った。 三作を読むのはなかなか大変。 テーマは同じだが、作者が違う短編を次々に読むのは疲れる。 百年文庫の企画には感動し、数冊買い求めたけれど、今後もこのシリーズは無理せずに読むことにする。 三作の各々の雰囲気、全体のまとまりは悪くなかった。 ヨーゼフ・ロート 駅長ファルメライアー 悪くないけど後味が良くない。ズルズル苦しい話。 ヒロインが脳内ではメーテルになってしまう。 妊娠しそうもないキャラクターだったので、この展開にはびっくり。 ファルメライアー、という名前は銀英伝にいそう。 戸板康二 グリーン車の子供 母語の日本語で、この作品の機微が楽しめる幸せを思った。 なんのことはないけれど、現実にあったらけっこうウゲーとなる話。 昔の新幹線は食堂車があっていいなあ。 見知らぬ大人に、隣の座席に1人で座る子供の面倒を頼んだりできていいなあ。 ここまでやって、歌舞伎の出演を頼むなんて、この子供には更なるプレッシャーではないですか。 プーシキン 駅長 大尉の娘でも思ったけど、プーシキンのロシアは原始的すぎる。 なんだこれ、人攫いだろ。 封建制度というか農奴制のロシアの人権意識が本当に古い。 だって一応、19世紀ですよ。三国志かっての。 プーシキンを2作読んで、この作家の美点が物語の構成力であることがよくわかった。 小物の配置がうまいと思う。 この作品では、放蕩息子の絵。 駅がテーマになる作品はなかなか多そうだ。 人が動けば物語も動く。 今回、割と後味の悪いこの三作(とくに一作目、三作目)をなぜ選んだのかなあーと思った。
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「駅長ファルメライアー」会いたいという執念がすごい。戦争が時代背景なのでもの哀しい。「グリーン車の子供」が秀逸。新大阪から東京まで隣に座った子供の面倒を見ることになった仕掛けがたった30頁に凝縮されていておもしろくすばらしかった。「駅長」は女をものとみている時代なのでどうも相容れない。
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