1,800円以上の注文で送料無料

の商品レビュー

3.3

6件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/01/19

もう絶版になってしまったポプラ社の『百年文庫』シリーズより、駅をテーマにした短編3作。 ヨーゼフ・ロート『駅長ファルメライアー』 戸板康二『グリーン車の子供』 プーシキン『駅長』 哀しい駅長たちのお話2篇にはさまる『グリーン車の子供』は、予想外の推理小説!しかも歌舞伎役者(探偵役...

もう絶版になってしまったポプラ社の『百年文庫』シリーズより、駅をテーマにした短編3作。 ヨーゼフ・ロート『駅長ファルメライアー』 戸板康二『グリーン車の子供』 プーシキン『駅長』 哀しい駅長たちのお話2篇にはさまる『グリーン車の子供』は、予想外の推理小説!しかも歌舞伎役者(探偵役)による人情味溢れるストーリーで、なんかとても良かった。

Posted byブクログ

2025/04/06

『駅長ファルメライアー』ヨーゼフ・ロート このあいだラデツキーを読んだばかり。避けがたい悲劇へ向けて進んでいく感じが共通 『グリーン車の子供』戸板康二 うーん、昭和の香り。ホームズとワトソン的なお二人 『駅長』プーシキン 最低限の親孝行はしたいものですな

Posted byブクログ

2023/04/29

戸板康二『グリーン車の子供』 こういう事件の絡まない推理小説はあまり良いものに巡り合わないが、これは途中まではそもそも推理ものと悟らせない語り口で、傑作の部類に入るだろう。50/100

Posted byブクログ

2021/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一作目だけ読んで一年ほど放置していた。 プーシキンの大尉の娘を読んだところで、そういえばこの本にもプーシキンがいたような、と再び手に取った。 三作を読むのはなかなか大変。 テーマは同じだが、作者が違う短編を次々に読むのは疲れる。 百年文庫の企画には感動し、数冊買い求めたけれど、今後もこのシリーズは無理せずに読むことにする。 三作の各々の雰囲気、全体のまとまりは悪くなかった。 ヨーゼフ・ロート 駅長ファルメライアー 悪くないけど後味が良くない。ズルズル苦しい話。 ヒロインが脳内ではメーテルになってしまう。 妊娠しそうもないキャラクターだったので、この展開にはびっくり。 ファルメライアー、という名前は銀英伝にいそう。 戸板康二 グリーン車の子供 母語の日本語で、この作品の機微が楽しめる幸せを思った。 なんのことはないけれど、現実にあったらけっこうウゲーとなる話。 昔の新幹線は食堂車があっていいなあ。 見知らぬ大人に、隣の座席に1人で座る子供の面倒を頼んだりできていいなあ。 ここまでやって、歌舞伎の出演を頼むなんて、この子供には更なるプレッシャーではないですか。 プーシキン 駅長 大尉の娘でも思ったけど、プーシキンのロシアは原始的すぎる。 なんだこれ、人攫いだろ。 封建制度というか農奴制のロシアの人権意識が本当に古い。 だって一応、19世紀ですよ。三国志かっての。 プーシキンを2作読んで、この作家の美点が物語の構成力であることがよくわかった。 小物の配置がうまいと思う。 この作品では、放蕩息子の絵。 駅がテーマになる作品はなかなか多そうだ。 人が動けば物語も動く。 今回、割と後味の悪いこの三作(とくに一作目、三作目)をなぜ選んだのかなあーと思った。

Posted byブクログ

2020/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「駅長ファルメライアー」会いたいという執念がすごい。戦争が時代背景なのでもの哀しい。「グリーン車の子供」が秀逸。新大阪から東京まで隣に座った子供の面倒を見ることになった仕掛けがたった30頁に凝縮されていておもしろくすばらしかった。「駅長」は女をものとみている時代なのでどうも相容れない。

Posted byブクログ

2026/04/02

「駅長ファルメライアー」 恋は恋のままで、実際の生活をするにはあまりに浮ついていた、ということか。 伯爵の生還は、リアルな現実の生還。 ファルメライアーは、あれほど恋い焦がれた彼女とともに逃げ出すこともできなかったか。 彼女が子どもを宿していなかったら、二人で逃げていたのかもしれ...

「駅長ファルメライアー」 恋は恋のままで、実際の生活をするにはあまりに浮ついていた、ということか。 伯爵の生還は、リアルな現実の生還。 ファルメライアーは、あれほど恋い焦がれた彼女とともに逃げ出すこともできなかったか。 彼女が子どもを宿していなかったら、二人で逃げていたのかもしれないな。 弱い。 地に足がついていない。 軽薄で盲目だが、それでも、彼女を思い続けて戦争を生き抜き、彼女にたどり着いてものにするというファイトは、すごいと思う。 「グリーン車の子供」 なるほど。そういうことか。 芸事の世界は、本当に厳しいなあ。 自分の実力をなんとか見せて、気に入ってもらわなくてはならない。 でも、これ、失敗していたら逆効果なのではないだろうか。 この子の様子は、だからこその緊張感、なのだろうな。 「駅長」 遅い。 なぜ、もっと早く会いに行かなかったのだ。 なんだかやり方がおかしい。 最初は強引に出ていく必要があったのかもしれない。 いや、それすらもう少しまともな方法だってあったろうに。 私には時代や社会の知識が乏しいので、このような駆け落ち的なやり方しかなかったのかどうか、判断ができない。 結局愛人どまりだった、ということなのかな? だから確実に反対される。 ゆえの駆け落ちか? わからないけれど、お父さん、かわいそう。

Posted byブクログ