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妖 百年文庫16

定価 ¥825
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2010/10/01 |
JAN | 9784591118986 |
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妖
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商品レビュー
3.5
15件のお客様レビュー
無垢な少女に妖しさを認めて男が絡め取られる坂口、團に対して、夕鶴のおとぎ話のような谷崎。99/100
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文豪ストレイドッグスのアニメを見て、坂口安吾と谷崎潤一郎を読んでみたくなり。 坂口安吾の夜長姫と耳男はちょっと怖い昔話にありそうな話で面白かったけど、谷崎潤一郎の秘密は主人公がクズだった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・坂口安吾『夜長姫と耳男』 三人の匠が腕を競うのどかな話かと思っていたら(タイトル『妖』の時点でそんなはずはないのですが)、序盤で主人公の男の耳がそぎ落とされて、あれっと思った。 お姫様がだいぶ、エキセントリック。姫の気に入る持仏を作るために、蛇の生き血を飲み干しその死体を天井にぶら下げる主人公の耳男もすごいけど、その耳男がかすんでしまうくらい。 終わり方はなんだかドラマチックだった。結局夜長姫って何者だったのか… ・檀一雄『光る道』 文章(情景描写)がすごく綺麗だった。 秋の気配を感じる晩夏の風の匂い、土の香りや光の感じまで伝わってくる。短めの作品だけれど、文章の作り出す世界に浸れる作品だった。突然始まって突然終わるので、これが全部主人公の男の妄想か夢だったとしても、驚かないかも…。 ・谷崎潤一郎『秘密』 こちらも短い作品だけれど、独特な雰囲気があって酔いそうだった。 2つめの『光る道』は情景描写など爽やかさを感じる部分もあったけれど、この作品はまさに、妖しい感じ。女装する男の皮膚や体内の感覚までもくまなく描写されていて、その男の妖しさが伝わってきた。 谷崎の作品を読むのは初めてくらいだったけれど、漢字が多めの文章だけれど不思議と読みやすく、リズムが美しく読んでいて心地よかった。
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