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幕末の世直し万人の戦争状態 歴史文化ライブラリー307
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幕末の世直し万人の戦争状態 歴史文化ライブラリー307

須田努【著】

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幕末の世直し万人の戦争状態 歴史文化ライブラリー307

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 吉川弘文館
発売年月日 2010/10/21
JAN 9784642057073

幕末の世直し万人の戦争状態

¥1,375

商品レビュー

3.5

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2024/06/09

江戸時代の百姓一揆は基本的に平和的な嘆願であることが多かった。これは、仁政イデオロギーに基づき幕府に嘆願をすることで問題が解決すると信じる農民たちの信頼を反映していると考えられる。一方で、幕末頃から世直しという暴力や放火を伴う過激な一揆が増え、またこうした事態に対応するために幕府...

江戸時代の百姓一揆は基本的に平和的な嘆願であることが多かった。これは、仁政イデオロギーに基づき幕府に嘆願をすることで問題が解決すると信じる農民たちの信頼を反映していると考えられる。一方で、幕末頃から世直しという暴力や放火を伴う過激な一揆が増え、またこうした事態に対応するために幕府はそれまでの兵農分離政策を緩和し、農兵を組織した。 本書ではこうした幕末の出来事がなぜ起こったのかをすこし前の田沼時代に遡って検証するとともに、世直しが徐々に拡大していくさまを活写している 本書では各一揆について平易な文章で分かりやすくまとめられているため、普段歴史の本をあまり読まない人でも読みやすい 【こんな人におすすめ】 民衆運動の歴史についての入門書を読みたい 【目次】 予兆  私欲の連鎖  経済格差の広がり  幕府不信の萌芽  全国に広がる私欲と経済格差 悪党の登場と暴力化する一揆  百姓一揆の作法  社会構造の矛盾が露呈された天保の飢饉  甲州騒動の異常  画期としての甲州騒動 悪党の跳梁と作法の強調  天保の「悪党」  百姓一揆の作法の強調  民衆運動の「引き出し」 はじまる「万人の戦争状態」  北関東という問題群  天狗党という恐怖  村々にとっての天狗党の乱  多摩地域の苦悩 世直しと「万人の戦争状態」  武州世直し騒動に見る「悪党」と暴力  幕藩領主を襲撃する上州世直し騒動  野州世直し騒動にみる「悪党」と「降参」  3つの世直し騒動の比較

Posted by ブクログ

2012/05/19

幕末期の農村・農民の生活感情が知りたくて。情報伝達の手段や暴力に対するハードルの低さという時代特有のあり方は違うけれど、ツイッターや掲示板でデマを拡散してしまったり明日の生活に不安を覚えたりする現代の民衆と変わらない人間性を、幕末の人々にも感じられる本でした。 多摩地方の話もあ...

幕末期の農村・農民の生活感情が知りたくて。情報伝達の手段や暴力に対するハードルの低さという時代特有のあり方は違うけれど、ツイッターや掲示板でデマを拡散してしまったり明日の生活に不安を覚えたりする現代の民衆と変わらない人間性を、幕末の人々にも感じられる本でした。 多摩地方の話もあるので、新選組が生み出された土壌が、どんな時代の空気の中で出てきたものなのかもわかって面白かったです。 民衆史は人間にとって何が普遍的で何が普遍的でないのか考えさせてくれるという意味でも面白いですね。

Posted by ブクログ

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