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祖父・渋沢栄一に学んだこと
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2010/10/15 |
JAN | 9784163731902 |
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祖父・渋沢栄一に学んだこと
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著者は栄一の三男・正雄の子。大正11年(1922)生。 栄一は著者が9歳の時亡くなる。亡くなる病室には子供、孫等勢ぞろいで見守ったという。栄一の事跡を読むにつけ、その家庭生活がちょっと気になってくる。これは孫の立場からの見方であるが、波風たっていたとは書いていない。 栄一には...
著者は栄一の三男・正雄の子。大正11年(1922)生。 栄一は著者が9歳の時亡くなる。亡くなる病室には子供、孫等勢ぞろいで見守ったという。栄一の事跡を読むにつけ、その家庭生活がちょっと気になってくる。これは孫の立場からの見方であるが、波風たっていたとは書いていない。 栄一には成長した子供は前妻との間に1男2女、後妻との間に3男1女がいる。前妻の孫たちと後妻の子供たちは年が近く小中学生の時代各家を往復したり避暑地で遊んだとある。大人になっても篤二の子・敬三、長女・歌子の子の重遠、三男・正雄、四男・秀男の会話はいつもウィットと笑いに満ちていたとある。幼い日の印象として残っているのだろう。 先妻組の姉たちには「穂積のお姉上さん(おあねえさん)」「阪谷のお姉上さん」と呼び一目置く風で打ち解ける雰囲気ではなかったが、後妻組の兄弟は、武兄さん、正ちゃん、秀ちゃん、愛ちゃん、といつまでも幼い時の呼び名で呼び合い楽しそうでしたとある。 父たちの異母兄弟もあちこちにおられたようですが、栄一は生前にその女性たちと話し合って円満に解決した由でございます。とある。・・ただ、妻のほうは忍耐の修行だったことと思います・・・・。と書いている。 三男である著者の父は、銀行を興したが第一次世界大戦後の不況で倒産し、父子とはいえ栄一から借金をして再興したという。著者が育つ頃は飛鳥山の栄一宅のそばの叔母一家が引っ越した後の家で育ったようだ。小学生の頃は「お付き」と呼ばれる女中さんが下校の時は下駄箱の所で待っていたそうだ。 昭和6年に栄一が亡くなると、飛鳥山の屋敷は財団法人竜門社(現在渋沢栄一記念財団)に寄付、妻兼子は栄一がかつて住んでいた西巣鴨の土地に隠居所を立て住んだが昭和9年に亡くなる。昭和10年、地主である著者の父が家族ともども西巣鴨に住む。2790坪と記憶しているという。そこに昭和12年、外国の日本研究者のためのアパート「国際寮」を建てる。敷地にはテニスコートでプレイする時は英語だったという、 昭和11年頃、樺山愛輔伯爵主催の日米協会クリスマス会に両親と参加すると、三浦環に会い「おじい様のお陰でドイツに留学できた。今日あるのは渋沢さんのおかげです」と言われたという。生活の隅に祖父栄一の威光を感じる生活だったのだなあ、と感じる。 クリスティだったら栄一の家族設定で1冊書けるのでは?などと思ってしまった。が、孫の目にはおだやかに映っていたようだ。 さらに読み進めると、母方の話が。栄一の代は農民、後妻も没落商人の娘。しかしその子供たちとなると、栄一が男爵(M33)、子爵(T9)になっているせいか、配偶者は旧大名家の華族であったりする。 著者の母は岡山藩主池田家分家の男爵池田勝吉の娘。 勝吉の妻である祖母は米沢藩主・上杉茂憲伯爵の娘。そして祖父・池田勝吉の父は、水戸斉昭の9男・九郎麿で慶喜の異母弟。池田家に養子に行き池田茂政となる。祖父勝吉は茂政の側室の子で、著者の母方曽祖父は慶喜の異母弟なのである。・・栄一の孫の代になり、栄一は慶喜と縁戚になってしまったのだ。 肝心の著者だが、昭和17年に鮫島員重(三菱重工業勤務)と結婚。夫の父は岩倉具視の孫で鮫島家に養子に入った具重。・・ということは夫の曽祖父は岩倉具視・・ 著者は、血縁の母方曽祖父が慶喜の異母弟(九郎麿)で池田茂政。夫の曽祖父が岩倉具視、なのであった。 2010.10.15第1刷 図書館
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本人はタイトルどおり、祖父から学んだことを次世代に残していくつもりでつづった散文なのだろうが、所詮孫。孫からしても遠い存在、近いようでというのもよくわかるし、祖父というもの自体がそんな近いもんじゃないしな~。それよりも渋沢家をとりまく華やかでしかないような話も満載。たとえばわざわ...
本人はタイトルどおり、祖父から学んだことを次世代に残していくつもりでつづった散文なのだろうが、所詮孫。孫からしても遠い存在、近いようでというのもよくわかるし、祖父というもの自体がそんな近いもんじゃないしな~。それよりも渋沢家をとりまく華やかでしかないような話も満載。たとえばわざわざ渋沢家の名をひけらかすことなく育った学生時代など、そうされている庇護の厚さ周りからの手厚い保護を感じざるをえん。21世紀を生きるわたしにとっては、少し前の時代の上流階級(?)の普通とかおつきあいがうかがい知れて面白かった。
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500余の事業を興しながら財閥を作らず、人を育て助けることを楽しんだ渋沢栄一。ドラッカーも崇拝した偉大な実業家の、家族だけが知る素顔と渋沢家の質実な精神を孫娘が綴る。
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