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ぼくの生物学講義 人間を知る手がかり
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 昭和堂 |
発売年月日 | 2010/10/30 |
JAN | 9784812210437 |
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ぼくの生物学講義
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
更科功先生のにつづけて生物学講義の本。動物学が専門だけあって、分子生物学専門の更科先生とは違った切り口から生物学の面白さを語っていただいた。体毛の不思議、遺伝プログラムの学習の講が特に興味深かった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
人間はいったいどういう動物なんだろう? “日高哲学”ともいえる生物学が体系的に語られる、最後の講義録。 動物の中で人間が変わっている点を述べている。 直立歩行に至る経緯はよく分ったが、 どうしてそうなったかの構造的なところは、 未だよく分らないことが多いらしい。 今の生物学では、以前の種族全体の維持本能説でなく、 自分の血のつながった子が欲しいだけという考えらしい。 人はもちろん動物だ。 だが体毛を持たず、直立二足歩行する。言語を操り、 人間以外は持ち得ない財産継承のために結婚のような社会制度を持つ変わった動物である。 変わってはいるものの、やはり人は動物の一種である。 人にも生物としての遺伝プログラムによる基盤がある。 まっさらの状態から何でも学べるわけではないし、行動にも一定の傾向がある。 オスとメスは異なる基本的戦略を持っている。 それぞれが独自に自分と血のつながった子孫を残すためだ。 そのような基盤が底にあって、 動物も、そして人間も、社会や社会制度を作り上げている。 この本では動物行動遺伝学と呼ばれる分野の話が分かりやすく解説されている。 文系理系問わず生物学の基礎知識がなくても誰でも読める本だ。 この分野では子孫をどのくらい残せるかを「適応度」という概念で表す。 特定個体が環境に適応しているかどうかではない。 子孫を多く残せるかどうか、それが問題なのだ。 未解明の謎も多いものの、適応度の概念を使うことで、 動物、そして動物としてのヒトの行動の不思議もいろいろと読み解けるようになってきた。 これが本書中盤の内容だ。 だが人間はやはり変わった動物でもある。 たとえば想像力と創造力と持っている。 では人間という動物集団にあった社会とはどんなものなのか。 昨年没した著者の講義は最終的にここへ繋がっていく。 著者は、特に人間は「思い込み」が強い動物であり、 対象を見るときにも、頭のなかを整理するときも「思い込み」を利用しているのではないかと述べている。思い込みがないと、ものは見えない。 だが思い込みすぎても、ものは見えない。そういうものであるらしい。 ■目次 第1章 動物はみんなヘン、人間は一番ヘン 第2章 体毛の不思議 第3章 器官としてのおっぱい 第4章 タイトル案:言語なくして人間はありえない 第5章 ウグイスも「カー」と鳴く――遺伝プログラムと学習 第6章 遺伝子はエゴイスト 第7章 社会とは何か? 第8章 種族はなぜ保たれるのか? 第9章 「結婚」とは何か? 第10章 人間は集団好き? 第11章 なぜオスとメスがいるのか? 第12章 イマジネーションから論理が生まれる 第13章 イリュージョンがないと世界は見えない
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学生時代を思い出す。いかにも学者っぽいしゃべりが懐かしい。 今ならいろいろ質問したいことあるんだけどな。 文化人類学ゼミもっとまじめに勉強しとけばよかったな・・・。
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