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パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2010/10/07 |
| JAN | 9784062164474 |
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パンとペン
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商品レビュー
4.4
18件のお客様レビュー
柳広司さんの「パンとペンの事件簿」読了から約2ヶ月半かかりました。古本で手に入れた本書をちびちびと読み進めて今日の午後残りを一気に読みました。 社会主義者堺利彦の生きざまにこころを揺さぶられました。自分たちの前に道を開いてくれた先人たちに誓いましょう。帝国主義戦争反対です。絶対に...
柳広司さんの「パンとペンの事件簿」読了から約2ヶ月半かかりました。古本で手に入れた本書をちびちびと読み進めて今日の午後残りを一気に読みました。 社会主義者堺利彦の生きざまにこころを揺さぶられました。自分たちの前に道を開いてくれた先人たちに誓いましょう。帝国主義戦争反対です。絶対に。
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社会主義者にとってもっとも厳しい時代を現実的に生き抜くために仲間や後輩を支えた堺の売文社の活動を軸に著者が、緻密に積み重ねた資料をもとに克明に描き出す。 パンとペン。これは好きなことなど追い求めたいものをもつ人間にとって、ついてくる問題で、音楽家や小説家、などといった職業にも言...
社会主義者にとってもっとも厳しい時代を現実的に生き抜くために仲間や後輩を支えた堺の売文社の活動を軸に著者が、緻密に積み重ねた資料をもとに克明に描き出す。 パンとペン。これは好きなことなど追い求めたいものをもつ人間にとって、ついてくる問題で、音楽家や小説家、などといった職業にも言える。堺はペンを支えるためにパンを得る手段を創出した。時期を待つために、生き抜き思いを実現するために編み出した知恵といえる。知識階級であるものの、成功したエリートでもなかったという点が、私にも共感というか、どこかに埋もれていた傷に指さされる感覚があって、そこも堺の生き方にひかれたのかも知れない。 膨大な固有名詞が登場し、かなり厄介な作品だけれど、読んでよかったと思う。題材となった堺だけでなく、著者の黒岩氏にとってこれが死の直前の作品だったという点もある意味衝撃だった。研究者のように精密に調べあげ、丹念に練り上げられた文章は圧巻。
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堺利彦の「売文社」時代に焦点を絞った評伝。社会主義史や大正デモクラシー史では、大逆事件後の「冬の時代」のカムフラージュ稼業として軽視されがちな「売文社」を、編集プロダクションや翻訳エージェントの先駆として高く評価している。「万朝報」「平民社」時代や大逆事件にも紙幅を割いているが...
堺利彦の「売文社」時代に焦点を絞った評伝。社会主義史や大正デモクラシー史では、大逆事件後の「冬の時代」のカムフラージュ稼業として軽視されがちな「売文社」を、編集プロダクションや翻訳エージェントの先駆として高く評価している。「万朝報」「平民社」時代や大逆事件にも紙幅を割いているが、社会主義者・運動家としての姿よりも、文人・編集者としての姿に重きを置いている。
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