完全・犯罪

小林泰三【著】

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 2010/09/30
• JAN: 9784488024611

商品レビュー

2024/04/19

小林泰三を読むのは二作目。

ミステリーと言うよりもシュールなバカミスに少しホラーを足した感じ。他レビューにもある通り、《世にも奇妙な物語》を集めた短編集だ。

個人的には「隠れ鬼」が割と好き。
世界観は「ロイス殺し」が好きだけれど、解釈が難しい。でも洋画のような雰囲気が何となく好き。

イヤミスや胸糞ばかり読んでいる私にとって、いい箸休めになる本だった。

2021/07/29

’21年7月29日、読了。小林泰三さん、7冊目、だっけ…？

とても、面白かった！小林さんは、短編もとてもいいな、と思います。この中では、特に…

「双生児」に、やられました。取り憑かれたように、読んでしまった！脱帽！
双子の姉妹、姉の、アイデンティティを求める話が、結末は…と、ネタバレは申し訳ないので、未読の方、是非読んでみてください！

「完全・犯罪」…これって、バカミス？僕には、そう読めてしまいました。トホホ…。

「ロイス殺し」…これ、僕はちょっとラストの一言が、意味不明、というか、どんでん返しにはなっていないような…どなたか、良かったら教えてください。

他の作品も、全て小林クオリティになってると思います。楽しめました！

2020/12/24

ミステリとSF要素の濃い作品の短編集。
隠れ鬼が良かった。筒井康隆先生の走る的取を思い出した。
理不尽な得体のしれない恐怖感がある。
どの作品も秀逸で、お勧め。面白かった。