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梅雨将軍信長 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2010/09/29 |
JAN | 9784101122199 |
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梅雨将軍信長
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商品レビュー
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織田信長は、土砂降りの桶狭間を急襲して今川義元を倒し、雨の晴れ間を狙って長篠に武田勝頼を破った。大勝するのはいつも雨の時季。その陰には「気」を見る男がいた――。表題作の他、算法に惹きつけられた侍たちの悲劇を描いた「算士秘伝」、言い争いから富士登山に挑むことになった大奥下女の物語「...
織田信長は、土砂降りの桶狭間を急襲して今川義元を倒し、雨の晴れ間を狙って長篠に武田勝頼を破った。大勝するのはいつも雨の時季。その陰には「気」を見る男がいた――。表題作の他、算法に惹きつけられた侍たちの悲劇を描いた「算士秘伝」、言い争いから富士登山に挑むことになった大奥下女の物語「女人禁制」など、自らも科学、技術、山岳の人であった著者の異色歴史小説全9編。
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最後の中篇「隠密海を渡る」が秀逸。 司馬遼太郎以外の歴史物を読んでみようと、新田次郎に食指を動かすも、いきなり「武田信玄」だとリスクが高いか?と短編集を読んでみたのだが、枚数が多い程本領発揮する人なのかな?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『女人禁制』憑かれたように頂上を目指す姿に、以前のTV番組で見た芸人のイモトさんを思い出した。考え過ぎかもしれないけれど、女人禁制の山を男装して制覇するのが、男子禁制の大奥の奥女中であるという対比が面白い。 タイトルの『梅雨将軍・・・』『時の日』以外は江戸時代が舞台なので、鎖国の閉塞感と、それを突き破ろうとするエネルギーのようなものを感じる。 本人にその気はなく、ただ、何かに打ち込んでいるだけなのかもしれないけれど、権力や保身、金儲けに明け暮れる役人たちと全く別次元に生きる姿が潔い。 『隠密海を渡る』はハラハラした。『女人禁制』と同じく、最後にしがらみを捨て去った主人公の姿が爽快。 タイトルの『梅雨将軍信長』だけが、戦国という時代背景もあって、儚い滅びな結末・・・ 気象が重要な鍵を握り、他の作品とのつながりはあるけれど、少し雰囲気が違う気がする・・・が、本のタイトルになっているのはやはり、他の主人公では本を手に取らせるインパクトが弱いからなのかな?
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