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管見妄語 大いなる暗愚
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管見妄語 大いなる暗愚

藤原正彦【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2010/09/17
JAN 9784103274070

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2018/11/15

「国家の品格」の著者による、週刊新潮に連載されたエッセイ集。各文章は短く読みやすい。考え方に共感できる箇所が多い。印象的な記述を記す。 「普通使われる意味での国民とは現在この国に住む人々にすぎない。国家とはこれまでの国民、これからのすべての国民のものである。従って政治家の頭には...

「国家の品格」の著者による、週刊新潮に連載されたエッセイ集。各文章は短く読みやすい。考え方に共感できる箇所が多い。印象的な記述を記す。 「普通使われる意味での国民とは現在この国に住む人々にすぎない。国家とはこれまでの国民、これからのすべての国民のものである。従って政治家の頭には国民ばかりでなく国家もなくてはならない」 「近年の我が国の生徒達の学力低下は国際テストに表れている通りだし、大学生のふがいなさはすべての大学教官のこぼすところである」 「世界は利害得失のみで動いていて、友愛で動くのは日本だけである」 「万年野党とは政治批判のプロであり政治運営のアマである。民主党には、政権について初めて見えてくる現実も多々あろう」 「日清戦争で突撃ラッパを吹いている最中に敵弾を浴び絶命してもラッパを口から離さなかった木口小平であり、日露戦争の軍神広瀬武夫中佐、橘周太中佐だ。献身こそは民族の精華だ」 「恩師の年賀状には、「短期間の陸軍生活ではあったが上官にも同輩にもイヤな奴は一人たりともいず、みな暖かく親切な人ばかりでだったことを死ぬ前に君に伝えておく」とあった」 「政治家より官僚の方がしばしば、政策に関する専門知識、経験、そして見識においてさえ上なのである。官僚は、中学、高校、大学、国家公務員試験と試験につぐ試験をくぐり抜けた、日本中のあらゆる階層から選ばれた最優秀の人々と言ってよい。一方最近の政治家の中には、小泉チルドレンや小沢チルドレンに見られるように、議員になるまで国政とは何の関係もない職業に携わっていたズブの素人が多い。政治家は、ポピュリズムとは無縁な官僚を知恵袋として、共に手を携え国に奉仕してほしい。優秀な人材はどの国においえも数が限られており貴重だ」 「中国新幹線は、JR東海が技術流出を警戒し、賢明にも輸出を断念したものを、JR東日本が「ブラックボックスのない完全な技術供与」という恐るべき条件をのんで売ったものであった。しばらくすれば中国による大々的な新幹線輸出が始まるだろう」 「美しい日本がいつの間にか、ヨーロッパのどの町にも負ける、みにくい町ばかりになってしまった」 「世界中の一流を集めほとんどすべての学問分野でアメリカが最先端を切っている」

Posted by ブクログ

2012/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「夏彦の写真コラム」 はユーモア、皮肉、パンチの効いた小気味よい文書だった 時代遅れの日本男児 株主至上主義は、少なくともモノ作り作業にはなじまないと思う 数学者にはバランス感覚な者がよく見られる 惻隠、すなわち弱者への涙は武士道の仁や仏教の慈悲にも通ずる日本精神の精華である 

Posted by ブクログ

2011/01/11

たいして人気もないのではと高をくくっていたが、図書館で3か月も待ってようやく借りることができた! これは週刊新潮の写真コラムの連載をまとめたものだそうだ。 その写真コラムといえば、著者の尊敬する山本夏彦さんが連載されていたのでは、と思ったら、やはり以前依頼があったものの、山本氏...

たいして人気もないのではと高をくくっていたが、図書館で3か月も待ってようやく借りることができた! これは週刊新潮の写真コラムの連載をまとめたものだそうだ。 その写真コラムといえば、著者の尊敬する山本夏彦さんが連載されていたのでは、と思ったら、やはり以前依頼があったものの、山本氏の後はちょっとおこがましいと断っていたのだそう。 「はじめに」で連載の苦労を(もちろんユーモアたっぷりに)語っておられたが、そこは藤原先生、今の日本の政治に対する鋭い指摘も、各国批判も、奥様やご子息との楽しげな日常も、あの藤原節とともに堪能させてもらった。 著者が子どもの頃、父新田次郎との近所の散策で、児童文学者の塚原健二郎氏と偶然出会うシーンは、そのまま「ヒコベエ」の中でも描かれていた。彼にとって父親との大切なエピソードだったんだなあ。

Posted by ブクログ

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